移転準備委員会の軌跡
陽だまり保育園保護者会は,陽だまり保育園の「子どもを真ん中に」を合い言葉に,保育士と保護者そして地域が連携して「子育ち」環境を保障していくことを理念に,日頃から積極的に園の運営を支援してまいりました。2009年に理事長の念願でもあった「親父の会」,そして2010年に陽だまり20年保障を掲げた同窓会組織「ゆかりの会『縁会』」が立ち上がり,さまざまな活動を展開しています。
保育園移転計画が大詰めに入ろうとしている今,このような保護者の参画意識の高まりは大変心強いかぎりです。2008年度の大空組の保護者は,卒園式の謝恩会において「絆」を贈る言葉とされました。絆(繋がり)は「ソーシャルキャピタル(地域資本)」と表現され,いま学術的にも注目されています。地域との繋がりが強いほど地域に住まうことへの充実感(幸せ)が増すというのです。当たり前のことのように思いますが,個人の繋がりを基本とした日本の「結い」文化は廃れ,地域力の低下が社会問題となっています。しかし,陽だまり保育園は日頃の「保育」を通して,親同士そして園との繋がりを築き合いながら,結い文化がもつ伝統的な生活要素を保育の質の保障に見事に取り入れられています。そんな保育の更なる発展のために,今回の民家保育園構想が位置づけられています。理事長の掲げる保育理念『原始的(Simple)で直接的(Direct)な実体験』を保障する生活空間として,千年技術として日本風土に刻まれてきた「古民家」を再生して創造していきたいのです。歴史的な背景により保育園の社会的認知度は依然低い状況にありますが,これからの時代において保育園が果たす役割は大きく,単なる託児所から幼児教育の場へ,子どもと大人の共育ち空間,そして地域との共生空間へと発展していく必要があります。民家保育園構想は,このような地域の縁側としての空間づくりを明確に見据えています。
これまで親としてだけではなく,子ども達と共に育っていくことの幸せを実感している大人として,園の熱い思いを真摯に受け止め,自分たちにできることを自らが考え,本移転計画を弱小ながらも支援していきたいと願い,移転準備委員会を組織するに至りました。
⇒ 民家保育園構想支援趣旨書(PDF, 1.1MB)
History
| Date | Contents |
|---|---|
| 2010年1月22日 | 移転準備委員会発足(初会議) |
| 3月6日 | 里山整備ボランティア(移転準備委員長左中指粉砕骨折) |
| 5月9日 | 旧高橋家住宅(鷲宮)視察 |
| 5月15日 | 園舎用地整備(親の背中を見せる会とのコラボ) |
| 7月21日 | 町内示交付 |
| 7月25日 | 伝統左官による釜戸づくり(1) |
| 8月13日 | 入札(成常建設が落札) |
| 10月3日 | Hidechan Bus Workshop/伝統左官による釜戸づくり(2) |
| 10月5日 | 梁募金説明会 |
| 10月24日 | 伝統左官による釜戸づくり(3) |
| 11月22日 | 柱洗いワークショップ |
| 12月2日 | 上棟祭用餅つき「益々繁盛」 |
| 12月3日 | 裕重さん手製俵餅詰め・棟板墨入れ「天長地久」 |
| 12月4日 | 上棟祭 |
| 2011年1月15日 | 竹小舞ワークショップ |
| 1月30日 | 荒壁塗りワークショップ |
| 2月6日 | 薪づくりボランティア(親父の会&保育士) |
| 2月26日 | 三和土土間づくりワークショップ(親父の会) |
| 3月9日 | 蜜蝋ワックス掛けボランティア(母ちゃん有志) |
| 3月11日 | 東日本大地震が新園舎を襲う(14:46) |
| 3月20日 | 落成式(中止) |
| 3月22日 | 引き渡し(落成) |
| 3月28日 | 移転準備委員会最終会議(新園舎大空の間) |
| 4月2-3日 | 引越大作戦 |
| 4月9日 | 梁募金額発表/移転準備委員長解任 |
News Paper "Re" <創刊号> <第2号> <第3号> <最終号>
梁募金総額:2,566,593円
民家再生による保育空間創りを共有したい
子どもの主体的な育ちを保障し,地域が集う縁側を目指して
移転準備委員会では,陽だまり保育園を日頃より支えてくださっている保護者の皆様と卒園された皆様はもとより,民家再生による保育環境創り
に賛同いただける皆様と手を取り合って新園舎を建てたいと考えてきました。移築民家の広い土間空間を,新園舎の「土間ホール」に再生し,子どもを真ん中に
地域が集う空間にしたいと願いました。そのためには,新たな五間の巨大な通し梁が必要となり,これを新園舎のシンボルにと皆様からの温かいご支援により購
入したいと考えました。
おかげさまで多くの皆様に賛同いただき,目標額を達成することができました。まだまだ歴史の浅い保育園として本当に誇れる実績だと思います。心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
募金趣旨書
陽だまり保育園の移転は、日本文化が育んできた民家の精神性を子どもの育ち環境に据え、築二百年の歴史をもつ古民家を移築再生します。陽だまり保育園の保育コンセプトであります
あせらず(先取りせず)、ゆっくり、じっくり、丁寧に、
五感豊かに体験することによって、自ら獲得する認識保育
を最大限に引き出す空間が、風土に育まれた木造建築であると確信しているからです。力強くもしなやかな梁構造の美しさ、天然素材を魅力的に引き出した土壁、木材と和紙が見事に融合した建具の優しさ。どれをとっても生活する者の五感を豊かにしてくれます。
西洋的な自然という概念がなかった日本では、自らの周りと同化することで万物と向き合い、人間と他の生き物、空気や水や光すべてが同じ存在と見なしてきま
した。だからこそ、天地すべて有情であると考え、神を宿らせ、花鳥風月の精神性を育んできたのではないでしょうか。このような基層をもつ民家は、空間を遮
断する思想をもたず、用途にあわせて間取りを変え、縁側に代表されるような外界との接点を自在に演出しながら花鳥風月を愛で、社交を豊かにしてきました。
まさに、陽だまり保育園が踏み出そうとしている方向性と一致するところです。
私ども発起人は、陽だまり保育園の保育の成果を実感し、我が子にと
どまらず、これからも陽だまりと歩んでくださる方々と園の発展を願い、民家がもつ精神性に込められた保育に対する熱い思いを受け止めたいと考え、ここに保
護者会、ゆかりの会・縁会、広く地域の皆様にご支援を賜りたく募金を呼びかける次第です。陽だまりに足を向けてくださった皆様をお迎えする土間ホール。そ
の中央に五間の通し梁とそれを支える柱が新園舎のシンボルとなり、二百年の歴史を継承していく要になります。本募金をこの木材の購入にあてさせていただき
たいのです。陽だまりと共に育った軌跡を刻み、新たな園舎で共に歩む未来をこの梁に託していただければ幸いです。
募金目標:二百萬円也
募金方法:一口五千円(小額でも心より感謝申し上げます)
振込み先:郵便振替 口座番号:10750-13122021 加入者名:陽だまり保育園移転準備委員会
※他の金融機関からの振込み
ゆうちょ銀行 店名:〇七八店 店番:078 種目:普通 口座番号:1312202
問い合せ:陽だまり保育園 谷田部直美(移転準備委員会会計担当)
梁募金パンフレットをダウンロード(PDF; 約14MB)