Intermezzo

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2011年4月9日。新園舎での入園進級式が執り行われました。陽だまりの第2幕の節目となる好日となりました。柔らかい土間ホールに集まった子ども達を見ていて,本当にこの日を迎えられたことに感動を覚えました。あっくんと出会ってから5年。こんなに早く民家保育園構想を実現できようとは夢にも思っていませんでした。でも,今日改めて「夢」が「現実」になったんだと確信しました。

last1.JPG子ども達の歌声に満ちた陽だまりらしい式典でした。子ども達の歌には力があります。保育の中で唱うことの心地よさを知っている陽だまりっ子に,卒園していった学童が加わると一気に深みを増します。第1幕の成果が今日の式典に現れていたように思えました。そして,今日「みんな」でスタートラインを切りました。素晴らしい未来をここから紡いでいきましょう。

last2.JPGオペラでは幕間にIntermezzo(間奏曲)が演奏されます。移転準備委員会はまさにIntermezzoであったように思います。新しい幕が開きました・・・これにてブログ「陽向」の筆をおきます。長らくのご愛読本当にありがとうございました。

新園舎登園前夜

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S保育園に鍵を引き渡す今日。朝早くから親父数人にご協力をいただき,大型遊具の撤去と搬入を行いました。太鼓橋,鉄棒,ジャングルジム,木製遊具どれもこれも思い出がつまったものです。ちゅっちゃんの弟さんのおかげで,無事に運搬することができました。お忙しい中ありがとうございました。

hikkoshi2-1.JPG第一便が新園舎で作業している間,昨日母ちゃん達がお世話になった月日の汚れを落とし,次の入居者に気持ちよく使っていただけるようにと磨き上げてくださった園舎を写真に納めました。いずみちゃんも,本当はここでゆっくりと語らい合ってから引き渡しかったと言っていました。まずは,玄関口からです。ここをくぐり,ここから巣立っていった大空さん達・・・出会いと別れ,そして縁を結んでくれた場所です。

hikkoshi2-2.JPG毎日子ども達の食を支えてきた調理場。足の踏み場を確保しながら(?),いろんな相談をし,一緒に悩み,ときには喧嘩もし,保育を創ってきた太陽の部屋。

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歌を唱い,誕生日を祝い,多くの人々が集ってきた森の部屋。変幻自在の空間でした。コンサート会場になったり,イベント会場になったり・・・大人の創造力が限られた空間を使い切ってきたと言っても過言ではないでしょう。

hikkoshi2-4.JPGそして乳児棟。小さな小さないのちが,力強く大きく育っていった空間でした。乳児の独特な時間の流れが感じられる,温かい雰囲気が私は好きでした。たまたま,最後の1年を娘がここで生活してくれたことに感謝し,縁を感じています。

hikkoshi2-6.JPG午前中で,何とか全ての荷物を搬出して作業は終了。二日間本当にありがとうございました。し〜んと静まり返った部屋の写真を撮っていて,改めてここで繰り広げられてきた陽だまり保育の歴史を感じました。私はその半分しか知りませんが,その歴史性は理解しているつもりです。それを築いてきたのは,やはり心の通った「つながり」だと思います。一方通行の「思いやり」ではなく,価値を共有しあってきた「思い合い」が多くの縁を育み,陽だまりが心地よい居場所となってきたのだと思います。

夕方までネットワーク設定や何やら,雑談しながら時間が過ぎ,夕方から明日子ども達を迎え入れる最後の準備をしました。そう,新園舎の玄関に「看板」を掲げました。私は集落の会合で失礼しましたが,C3も駆けつけてくださり,玄関前の木の枝の剪定までしていただいたようです。

hikkoshi2-7.JPGそして,理事長と園長みずからが看板を掲げました。大空2009の保護者から新園舎に使って欲しいと卒園記念として贈られた看板です。書は宇都宮大学の中島望教授,彫刻は野村慧氏です。無事にこの日を迎えられたことを09保護者の一人として,移転準備委員長として心から喜んでいます。陽だまりを愛してくださっている全ての皆さん,本当におめでとう!

hikkoshi2-8.JPGどっぷりと日も暮れた午後7時。ひっそりと明日の登園を待つ玄関。さて,どんな物語が生まれ,受け継がれていくことでしょう。250年の履歴に一つずつ陽だまりの歴史を刻んでいきましょう。

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引越し大作戦

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今週は陽だまりにとって大きな「節目」でありました。これまでお世話になった思い出の園舎から新園舎への旅立ちの準備のため,少しずつ作業を進めてきました。そして今日,保護者会ならびに縁会のご協力のもと,引越し大作戦と銘打って荷物の搬出入,そして現園舎を心を込めて掃除していただきました。色々な作業に追われていたので全く記録ができませんでしたが,最後の最後に撮った写真で報告をしておきます。

hikkoshi-2.JPG午前9時に作業を開始。現園舎組,昼食準備組,新園舎組,新園舎台所組に別れて,それぞれに適格に仕事をこなしていただきました。あっという間にお昼となり,現園舎にておにぎりと豚汁そして漬け物をいただき,陽だまりという大家族,あるいはムラというほのぼのした時間を過ごしました。「ごちそうさま」というに相応しい「馳走」の文化を堪能したように思います。疲れた身体にエネルギーを充填し,午後の作業開始。16時頃までギリギリの作業を続け,新園舎にて園からの甘物をいただき,順次流れ解散とさせていただきました。理事長から「かつてのムラの恊働作業を彷彿とさせる一日で,本当に心から感謝したい」という言葉がありました。そうなんです。陽だまりはこの「恊働」があるからこそ,民家保育園にする意味があるのです。見かけだけの古民家風の建物なんて日本各地に沢山あります。一時だけ古き良き時代を味わうのならそれで構いません。でも,私たちは本物志向で新園舎での共育ちを実現していきたい。この空間が与えてくれる新しい価値を多くの人と共有し,新しい社会,新しいライフスタイルを築いていくことを誓おうではありませんか。ここで育っていく子ども達のために。

hikkoshi-1.JPG年度始めの忙しい中,朝早くから本当にお疲れさまでした。そして,ず〜と不眠不休だった保育士の皆さん,本当にありがとうございました。新園舎でどんな保育が展開されるのか・・・共に悩み,考え,新しい日本を創っていく子ども達と一緒に,鶴亀のように「ゆっくり」と一歩ずつ未来へ!
昨夜,最後の移転準備委員会を開催しました。落成式の代替を模索してきたのですが,式典形式で開催することはなかなか難しく見送ることとなりました。けれども,新園舎のお披露目を兼ねた何かイベントができないか・・・陽だまりには「歌」があるということで,今回の大震災による深い哀しみを乗り越える応援歌を届けられないかと考えました。子ども達の歌声はやはり多くの大人の心を動かします。そこに,陽だまりの大人も乗っかって,新たなスタートを被災地と共に切りたいということになり,チャリティコンサートを企画実施することとなりました。先週も地域交流関係にあった陸前高田への物資支援が募集されていましたが,コンサートに強いメッセージ性をもたせるために,「陸前高田に応援歌を届けたい」と銘打って,町の方との連携を模索することになりました。後日,「風のたより」でコンサート実行委員会を組織する話が出ると思います。多くの皆様のご協力を得まして,歌声(DVD)と義援金を届けたいと考えております。

日時:平成23年515日(日) 14:46(震災発生時刻) 17時頃終演
場所:陽だまり保育園新園舎土間ホール
内容:コンサート,模擬店による夕食(軽食),チャリティ品販売ほか
次回の会合は移転準備委員会ではなく,チャリティコンサート実行委員会として下記の通り開催します。もちろん,移転準備委員会の現メンバーは実行委員を務めさせていただきます。そのようなわけで,約1年3か月の長い間活動してまいりましたが,何分力不足で大役に叶った働きは十分ではなかったと思います。しかしながら,職員はもちろんのこと,多くの皆様に支えられて無事落成できましたこと,心よりお礼申し上げます。チャリティコンサートを最後の仕事としますが,移転準備委員会という組織はこれにて。長い間本当にありがとうございました。

第1回チャリティコンサート実行委員会
日時:平成23年413日(水) 18時
場所:新園舎土間ホール
議題:
(1) 町との連携について
(2) 出演団体について
(3) 模擬店について
(4) コンサートの周知について
(5) その他
         

転換

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震災から2週間。再建に向けたアクションが多く報じられる中,その被害の全容が未だ分からないまま時が過ぎていきます。世界中から集まる物資や義援金・・・でも,効果的にそれらが配分できないという現実が被災者を苦しめています。さらに,福島の原発問題が日々不安を煽っています。天災である地震・津波被害に加え,人災ともいえる原発事故の二重苦が関東圏を襲っています。生きる糧である水を汚染し,食糧に不安を与える一方です。だけど,この国の世論は変化しているだろうか?東電が悪いとか,政府の対応がまずいとか,日々批判のニュースばかりではないでしょうか。

ドイツでは大きな変化が起きました。バーデン・ビュルテンベルク州議会選挙が27日投開票されました。福島第1原発の事故を受けて反原発世論が高まる中,環境政党・緑の党が得票率24.2%で第2党に躍進しまた。緑の党は第3党の社会民主党との左派連立を表明。ドイツ史上初の環境政党出身の州首相が誕生することがほぼ確実となったようです。ドイツではスリーマイル島原発事故以来,原発推進派と反対派が国の世論を二分してきました。ご存知の通り,ドイツは環境立国として世界をリードする国です。そのような国だからこそ,単なるエネルギー問題としてだけではなく,環境という側面も含めて原発に対する関心が非常に高いのです。そして,今回の日本の原発事故から,すぐさま国策としての原発に国民が反応しています。日本では自民党だろうが民主党だろうが原発に対する姿勢は変わりません。それどころか,山口県の上関原発建設を推進する有り様です(山口県は菅さんのお膝元)。生物多様性国際会議(COP10)においても,国際NGOが痛烈に批判していた場所でもあります。世界的に見ても生物多様性が豊かな海域に,なぜ原発を建設するのか?本当にこの国のエネルギーの危機管理はどうなっているのかと言わざるを得ません。

今回の震災から私たちが学ぶべきことは何でしょうか?私は,これまでの常識を見直し,いまこそ私たちの生活スタイルを見直すことが最も大切だと思います。そのためには,定常化・暗黙化してしまった価値を「転換」する必要があります。膨大なエネルギーが必要だから原発を欲するのではなく,原発がなくても持続可能なエネルギー消費のためのスタイルを築かなければなりません。震災後の一時的なエネルギー「供給」不足による節電ではなく,そもそも環境負荷を低減するための節電でなければならないはずです。スーパーの照明が半分以下でも何の不自由もありません。でも,一時的な供給不足が解消されたら再び煌々と明かりをつけるならば,私たちは何も学ばなかったことになります。今回の震災がこの国の新しいスタートラインになることを震災地の復興と共に念じています。
今年も「別れ」の日がやってきました。陽だまりでは同時に「集大成」の日でもあります。担任保育士が思いを込めて率いてきた子ども達の「晴れ」舞台。そう,ここに向いたくて自分を高め,仲間を思い,ときには悔しくて涙し,自分ができても仲間が到達できないことに憂い,そして全員がクリアしたことに歓喜する。そんなプロセスを経て創り上げ,完成した「大空2010」を披露する日です。そんなハレの日に相応しい心遣いが鏤められた空間が,子ども達の思いを増幅させてくれます。震災後の自粛モードで,色々なハレの日が取り止められる中,今年も陽だまりの生活発表会と卒園式が執り行われました。ひょっとしたら,こんな時にけしからんという悪評を園が受けるかもしれないのに・・・子ども達の旅立ちをしっかりと全員で見届け,送り出すことが陽だまり関係者だけでなく,世の中に元気を与えられると願ってのことだと私は理解しています。

life10-1.JPG前日,虹さんが心込めて作る「寿甘」が包装を待っていました。卒園式終了後に皆さんにハレの日の幸せをお裾分けする舞台装置です。この寿甘にはストーリーがあります。このブログでも何回か紹介していますが,合鴨有機米の米粉で作られています。大空の取組みとして昨年から取り入れた合鴨プロジェクト。「食べる」という「つながり」を理解していくために具体化された保育実践ですが,大空のハレの日をその集大成である米を使って祝う。本当に粋な計らいだと思います。同時に,自然とつながることで受けられる恵みと,そして最高に光り輝く憧れの大空を引き継ぐんだという虹さんとのつながりを結ぶ舞台装置だと思います。それを支えてくださるのが地域の知恵者である裕重さんであり,そのお仲間であることが,さらに保育的な意味を深めてくれます。

lifi10-2.JPGこのような様々な思いのこもった舞台の中で輝く子ども達。幼児教育の集大成として,子ども達は達成感に満たされ,それが豊かに生きていく土台となる自己肯定感を育んでくれます。さて,今年はキリンビール体育館が会場となっていたのですが,震災の影響で利用できなくなりました。そこで,急遽新園舎の土間ホールで行うことになりました。移転準備委員長としては,このホールで今年の集大成を見られたことに幸せを感じていました。ハレの日を祝う色である赤を背景にできる土間ホールが,本当に優しく子ども達を包んでいるように見えました。太鼓の演舞でも土壁のおかげで素晴らしい音響であることに,このホールの可能性を証明してくれました。

life10-3.JPGそして,古民家の特徴である縦の空間性の広さが,陽だまり恒例の高〜い竹馬をも可能にします。今年は震災の影響で,ラスト二週間の半分が休園となりました。でも,子ども達は全員竹馬を乗り切りました。年が明けてから竹馬を日常の遊びとする子ども達の姿を何度見たことがか。そんな保育のなかの遊びから,今の自分の中にある「乗りたい」という思いを引き出し,自分が虹までに見てきた何代もの大空が越えてきた憧れに挑む姿をつくっていく保育にいつも感動を覚えます。

life10-4.jpg大空2010を率いてきた佐和ちゃん。彼女自身二人の娘から陽だまりの大空保育の意味,素晴らしさを実感してきたからこそ,本当に色んな思いがつまっていたと思います。保育士として,母として,大人として・・・本当にお疲れさまでした。そして,大空の12人の子ども達に輝きを与えてくれてありがとう。陽だまりのみんなで心から祝福したいと思います。そして,大空2010に最高のエールを!

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祝落成

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三連休明けの22日に新園舎の引き渡しが行われました。仕事の関係で参加することができず残念でしたが,本当にこの日を待ちわびておられたのは,理事長と園長のお二人でしょう。本当に素晴らしい大きな意味のある仕事を成し終えられたと,心からそう思います。ご両人にとっては今後の経営や保育のプレッシャーの方が大きいかもしれません。でも,これまで通り信念を曲げずに,奢らず,謙虚に,だけど粘り強く頑張ってもらいたいと思います。みんなで大きくなった保育園といっても過言じゃない。私なんかは流れ者だから,本当に大変だった頃のご苦労はわかりません。でも,ひととひとの縁がこんなにも大きな夢を実現するんだな〜と,こんな世知辛い社会のなかで温もりを感じながら実感しています。だからこそ,新園舎の空間そのものが温かい。もちろん今までと同じく寒いですが・・・本当におめでとうございます。心からお祝い申し上げ,最高のエールを送りたい。写真の風呂敷と手拭は落成式のために福井染工場さんにお願いして作っていただいたものです。今日はその思いを伝えておきたく筆を取りました。

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風呂敷と手拭のデザインで共通点があります。おわかりかと思いますが「熨斗」文様です。もともとアワビの乾物を薄く延ばしたものを和紙に挟んで,祝儀や引き出物に添えたのがはじまりとされ,延寿のしるしとしてめでたいものを文様化したものです。今回は,多くの人々とのつながりが末永いものとなることを願って「束ね熨斗」にしていただきました。そして,陽だまり保育園の新しいロゴを配しました。手拭は梁募金にご協力いただいた皆様への記念品としてご用意しました。後日お渡ししたいと考えておりますので,思い出と共にお収め頂ければ幸いです。ここで,あらためまして多くのご協力をいただきましたこと,委員長として厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

さて,ここからは福井染工場とその手仕事のプロセスをご紹介しましょう。宇都宮市三番町の田川沿いに佇む自宅を兼ねた染工場があります。下野手仕事会の会員で,栃木県伝統工芸師,宮のものづくり達人の指定を受ける染師の福井規悦氏が江戸時代から続く家業を継承されております。温厚で実直な氏にご相談に乗っていただき,今回の素晴らしい門出の品を用意できたことを,まずは御礼申し上げたいと思います。まずは,みなさんに理解いただきたいのが,プリント(捺染)ではなく,型を掘って,糊おきして,注染あるいは引き染めをする大変手間がかかる技法で作られていることです。実は,今回の移転準備委員会の経緯をご説明し,製造工程を取材させて欲しいと申し出たところ,快くお引き受けいただきました。作業はお天気に左右されるので取材日は実施日当日の朝に連絡という条件付きでした。しかし,連絡いただいた日に都合をつけることができずに取材が叶いませんでした。本日荷物を取りにいきますと,染色プロセスを全て撮影されたCDが用意されていました。本当に感激です。大学の授業にも使えてしまいます・・・前置きが長いですね〜まずは「糊置き」からです。型を使って,1枚ずつ丁寧に糊を置いていきます。ここで防染がしっかりなされないと,模様が滲んでしまいます。

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それを天日の元で乾燥させていきます。風呂敷は染色後に裁断して縫製しますので,染める段階では写真のように反物の状態になっています。

norikansou.JPG糊が乾燥したら,風呂敷は「引き染め」を施します。刷毛で染料を置いていく方法です。写真は熨斗文様に薄い青を刺した後に,地の紺色を引いているところです。茶色い部分が糊で防染されるところです。この作業が終わると染料をしっかりと乾燥させます。

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そして,固着材を引いていきます。手間のかかる作業です。その昔は,糊落としや仕上げを田川で洗っていたんでしょうね。染屋にとって清らかな豊富な水が確保できる場所に立地したんです。酒屋もそうですが,「水」というのがいかに大切であるかが分かります。

kotyaku.JPG最後に,糊を落として丁寧に乾燥させていきます。これでやっと染め上がりです。陽だまりで4年目を迎える藍染の取組みでもそうですが,とにかく長〜いプロセスに向かい合うことができること。それを大切にしています。現代人はすぐに「結果」だけを問うてしまいます。いわゆる成績主義だとかいうやつです。だから自分で考えて,自分でものごとを創っていく道筋を見通す力が小さくなる。今騒いでいる水道水の放射線量ですが,インタビューを受けている人たちはマスクもしていない。無防備です。なのに情報が欲しいという。当然の権利かもしれないけれども,その前に自分たちでできることを見通そうではないか。反対に,政府はきちんとゴールを示さなければならない。「直ちに・・・」「専門家の意見を踏まえて・・・」しか聞くことができない。本当に無能な対応としか言いようがない。それに比べて,手仕事に関わる方々は柔軟に,そして何通りもの道筋を建てることができます。だからこそ謙虚でいられるんだろうと思います。そんな美学を私たちは取り戻さなければならないのではないでしょうか。

kansou.JPG手拭の方は「注染」という技法で,写真のように染料を注ぎ込んで染めていきます。伝統的な浴衣地の染め等で使われてきた技法です。

tyusen.JPGこちらも,糊を落としてから乾燥させて完成です。こんなプロセスを通して生まれてきた布を皆さんのお手元にお届けしたい。そんな委員会の気持ちが伝われば幸いです。 

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応援歌

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被災地は雪・・・本当に厳しい状況におかれています。多くの方々が辛い生活を余儀なくされておられます。なのに,私たちは一体何をしているのか。連日ガソリンスタンドに行列し,中には後先をめぐって小競り合いまで始まる始末。スーパーからあらゆる品が消え,尋常ではありません。本当に物資とエネルギーを必要としているのは被災地です。とにかく皆さん,便乗消費は止めましょう。そして,震災前と同じ生活をしようなどと安易に考えないでください。今すぐ改めて欲しい・・・今日のラジオでもタンクローリーの運転手からのメールが紹介されていました。「関東圏の石油は十分あるのです。過剰消費はどうか止めてください。過剰に反応すればするほど局地的に品薄になってしまいます。慌てないでください。」という内容でした。1時間以上アイドリング状態で行列をつくるより,こんなときこそエコドライブを心がけて欲しいものです。時速40km位が最も燃費を上げることができ,急加速・急停車しないこと,極力ブレーキを使わない運転をすることが大切ではないでしょうか。「忘我自他」の精神で冷静に対処してもらいたい。

昨年,大空(年長)組の親子レクで思い出のある歌を子ども達と一緒に録音しました。今でもたまに聴きますが,本当に心が癒されますし,勇気をもらうことができます。今日もラジオで応援歌を届けたいというメッセージが紹介され,色々な曲が流れていました。そこで,二曲応援歌としてCDから選んでみました。もちろん,ネット事情が悪い中で懸命に情報収集をされていることでしょう。でも,もしこの歌が届けば少しでも心が温かくなるのではと思っています。どうかどうか,諦めないで生き抜いて欲しいと願っています。

はじめの一歩 作詞:新沢としひこ  作曲:中川ひろたか

小さな鳥が 歌っているよ
ぼくらに朝が おとずれたよと
きのうとちがう 朝日がのぼる
川の流れも かがやいている
はじめの一歩 あしたに一歩
今日から
何もかもが 新しい
はじめの一歩 あしたに一歩
勇気を持って大きく 一歩 歩き出せ

信じることを 忘れちゃいけない
必ず朝は おとずれるから
ぼくらの夢を なくしちゃいけない
きっといつかは かなうはずだよ
はじめの一歩 あしたに一歩
今日から
何もかもが 新しい
はじめの一歩 あしたに一歩
生まれ変わって大きく 一歩 歩き出せ


夢わかば 作詞・作曲 二本松はじめ(ぴかりん)

小さな小さな森の中  やすらかなこもれび一つ
小さな小さな夢の種  ぐっすりたっぷり眠ってた
小さな小さな夢の種  大地の栄養吸い込んで
小さな小さな夢の芽が ほっこりにっこり顔出した
 ※ ぼくらは生まれて よかったよ
   ぼくらを産んでくれて ありがとう ※

小さな小さな夢の芽は あくびをしたりのびしたり
小さな小さな夢の木に グングンドンドン伸びてきた
小さな小さな夢の木は 楽しい小枝が増えてきて
小さな小さな夢若葉  あっちでこっちでうたってる
 ※ くりかえす

小さな小さな夢若葉  おひさま浴びて雨浴びて
小さな小さな夢若葉  しっかりがっちり立っている
小さな小さな夢若葉  どんな花を咲かすのか
小さな小さな夢若葉  それはぼくらが決めてゆく
 ※ くりかえす
東北太平洋沖地震から4日目の夜を迎えました。天気が下り坂なので被災された方々には更なる試練が待っています。どうか,どうか頑張り抜いていただきたいと願うばかりです。さて,このような状況に鑑みまして,3月20日に予定しておりました落成式を中止させていただくことになりました。移転準備委員会としての最後の大仕事であり,皆さんとともに完成を祝いたかったのですが,園舎も少なからず被害を受けておりますし,何といいましても被災された方々の心情を察しますと,とても祝い事を執り行うことはできません。来賓の方々も行政や保育園関係者が多数でしたので,まずは平常を取り戻すために一生懸命尽力されているところであります。今は震災復興を願い,粛々と陽だまりの新たな出発に備えたいと思います。どうか皆様ご理解とご協力をお願い致します。

不安な週末が明け,現場では補修作業が始まっています。ボード漆喰仕上げの部分は,帳場上の階段の壁の被害が大きかったようです。ご覧のように,ボードの継ぎ目にそって漆喰が割れています。

eq-1.JPG同じく昇り壁の梁と柱の継ぎ目の部分の漆喰が落ちていました。写真の濃く見える部分が補修したところです。乾いてしまえば目立たないと思いますし,最終的には現代大津磨きで光らせてもらいますので大丈夫です。

eq-2.JPG大欅梁を受ける柱の周辺の土壁およびボード漆喰の被害が大きいく,相当な揺れを民家がもつ免震機能で吸収してくれたことがわかります。大きく透いてしまった部分を補修してくださってます。

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eq-4.JPG夕方,CさんからMLにて茶ノ木の定植の依頼が来ました。数家族集まってくださり,ご覧のように,100本くらいの茶ノ木を生け垣として植えました。無事に根付いてくれることを祈っています。何分粘土質の土地なので心配してしまいます。こんな折に協力いただきました皆様に感謝申し上げます。

eq-5.JPG竣工写真を撮影するために,土間ホールの三和土土間の養生がとれています。この土間で多くの「縁」が生まれることを願っています。本当にきれいです。美しいです。コンクリートの打ちっぱなしだと亀裂が入っていたかもしれません。益子の日下田邸の藍場も三和土土間ですが,日下田先生のお話だと関東大震災のときにも瓶が割れなかったのは三和土のおかげだとか。今回の地震に耐えたかはまだ確認しておりませんが,いずれにしても「柔らかい」というのが一つのキーワードのように思います。人のつながりがスムーズであるためにも,心が柔らかいというのが大切な要素です。今回の震災で私たち生かされた者が新たな価値をいかに創り出せるか・・・次の千年の準備を任された気がしています。

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地震お見舞い

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昨日の地震から一夜明け,高根沢町では電気,水道共に復旧してライフラインが復旧しました。昨夜は余震に怯えながら過ごし,朝刊を見て改めて未曾有の大震災であったことを実感し,電気復旧後にテレビをつけて,生々しい映像を見て声を失いました。M8.8という観測史上最大の地震であったわけですが,海に囲まれた島国の脆さを感じずにはいられませんでした。でも,そこに私たちの生活を支えるあらゆる施設が集中し,それを支える人たちの集落があるわけです。高根沢町民としては,陸前高田の壊滅的な映像は本当にショッキングで,一人でも多くの命が助かることを願わずにはいられませんでした。

今朝の防災無線を聞いて東小に水を取りに行き,そして公衆電話を求めて宝石台のファミマまでいき,やっと兵庫の実家に連絡が取れて安否を報告し,その後現場に行ってきました。管理棟(民家再生)の方は,赤い昇り壁の一部が破損している程度で,とくに竹小舞の土壁は何ともありませんでした。大きな揺れがきたので直ぐに建物の外に出ましたが,話だと乳児棟のボード関係の破損がひどいとのことでした。いずれにしても,震度6強としては被害が最小限に止められたと思います。伝統の知恵に,そして現代の技術に,そして皆さんの思いの強さに心から感謝したいと思います。

この記事を書きながらも大きな余震が来ています。まだまだ春が遠い東北の甚大な被災に会われた方々に心からお見舞い申し上げます。1923年の関東大震災がM7.9,1995年の阪神・淡路大震災がM7.3です。これらを大きく上回る規模で,世界歴代5番目にあたるそうです。死者1,000人を出した平安時代の貞観地震(869年)以来の巨大地震との報道がありましたが,その規模でもM8.4と推定されています。現在のところ,それ以上の死者・不明者がでそうな勢いです。今こうして生きていることに感謝し,何が自分にできるのかを一人一人が考えなくてはなりません。週明けからは輪番停電があるとのことです。節電,節水,募金,ボランティア・・・と,できることはたくさんあります。「つながり」が試される時です。がんばりましょう!

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