内示の重み噛みしめて

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長引くと予想されていた梅雨も夏休みと共に明け,連日の猛暑日続きで電力もパンク寸前の日本列島。エアコンのない陽だまりですが,いずみちゃんの講義で「体温調節できない子が増えている」とのことでした。このことは,発達過程において温熱環境への対応が促されておらず,生きる基本である調節能力が低下していることが考えられます。同時に,エアコンを前提とした建築思想による弊害も見逃すことができません。建物そのものが熱源となってしまうため,自然の恵み(生態系サービス)が受けられないという問題があります。田んぼは気温を約2.5度下げるといわれています。そのような地域にいるにも関わらず,建物がその効果を相殺してしまっては,やはりエアコンに頼らなければならなくなり,最終的には身体能力の低下につながるという悪循環に繋がります。そうなると,負のスパイラルに陥り,エアコン依存度が高くなり,環境負荷を高めて温暖化を加速させるということになります。

さて,おかげさまで,7月21日に町より待望の「内示」が降りました。ご尽力くださった皆様に心より感謝申し上げ,あらためて理事長・園長そして設計者のご苦労を労いたいと思います。ようやく夢の実現のスタートラインに立てたわけですが,これからが皆様のご協力を必要とするときです。ワークショップ等の人力の提供,募金等の経済的支援など本当に色々とお願いすることになろうかと思います。どうぞ宜しくお願い致します。

先日,移築予定の民家の銅板画(明治23年)が見つかったということで御連絡をいただきました。中央に描かれている茅葺き屋根の母屋が移築物件ですが,現状とほぼ同様の造りになっています。今は建て替えられていますが,母屋左手に鍵屋造り的な客間が描かれています。当時の盛況振りが窺え,この履歴が刻まれた「家」を「園舍」にすることの重みを改めて感じます。

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いい建物は人を育てるといいます。先日の移転説明会でお配りした宮崎さんの記事にもありましたが,構造的な価値は言うまでもありません。付け加えるとすると,建物に刻まれた生活の軌跡が思想を育み,それらを継承しようとしてきた思いが,発達を促してくれるのではないでしょうか。古民家が持つエネルギーは,そのことを除いて語ることができません。時代の流れだと言って捨てることは簡単です。しかし,陽だまりは敢えて「再生」の道を選びました。このことの社会的意義は大きいと思います。

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このページは、管理者が2010年7月22日 18:29に書いたブログ記事です。

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