夕方,上棟祭の打ち合わせのために,現場にてあっくん,ゆうじゅんさんと合流しました。既に4時半を過ぎていたので現場には足場灯が照らされていて,5日後に上棟祭を控えた現場では,夜遅くまで職人さん達が木組みの作業に追われています。
ご覧のように,東側の増築部分にまで木組みが進んでいます。写真は南西から撮ったものですが,古材と新材が交差して新園舎の骨格が現れて来ています。丁度人が立っている列が大黒柱の部分で,9軒の通し梁を受ける梁が組まれているところです(その奥の新柱が並んでいるところが玄関付近)。
この雄大な柱と差し鴨居で囲まれた空間は,大空組と虹組の保育室にあたるところで,中央の新柱を中心に田の字づくりの四部屋になっています。2本の新柱の奥に見えるのが大黒柱です。それらより右側が吹き抜け空間で,左側が天井付きの畳の間になります。こんな空間で子どもらが遊んでいる状況を想像するだけで興奮してしまいます。
このように複雑な木組みをどのように実現していくのか。棟梁が書かれた手板が下の写真です。行(東西)に数字,列(南北)に記号が振られています。列のなかで「いろは」が移築部分,英語が増築部分に当たります。手板とは昔の構造設計図です。これと共に高さの基準になる物差も作られます。これを元に部材の墨付け,刻みを行います。現代住宅はプレカットが多いので,最近ではあまり見られないものになっているそうです。
現場の木組みの様子を眺めているとき,ゆうじゅんさんから,「昔の大工の腕は木組みの時に現れる。曲がった梁でも何でも下で刻み,仮組みなんてなくて,いきなり本番。今みたいに重機や仮設現場などないから当たり前。でも,腕のいい大工なら木組みの最中にノミをもって調整することなどない。それで腕が評価されたんだ。」という話を聴きました。いかに昔の大工の技術が高かったかが窺われます。そんな話をしていると,ふと,じゃ現代建築って何が進歩したんだろうって思ってしまいました。
ご覧のように,東側の増築部分にまで木組みが進んでいます。写真は南西から撮ったものですが,古材と新材が交差して新園舎の骨格が現れて来ています。丁度人が立っている列が大黒柱の部分で,9軒の通し梁を受ける梁が組まれているところです(その奥の新柱が並んでいるところが玄関付近)。

