小雪散らつく30日。歌声コンサートの翌日にも関わらず,多くの皆さんに参加いただき,本当に寒かったですが,心温まる土間ホールの土壁が出来上がりました。左匠の白石さんも「竹小舞をかいて土壁をつくる保育園なんで,そうそうあるものじゃない」とおっしゃっていました。でも,陽だまりの皆さんはなし得たんですよ!手間をかけることの大切さを言葉で表現するのは容易いですが,それを実現してしまったんです。すごい!素晴らしい!!
まずは,寒さで氷点辺りの土に藁を足して素手でこねる作業です。連日の冷え込みからプールの土が凍っていたため,ジェットヒーターで解かしながらの作業となりました。手から体中に寒さが伝わってきます。冷たいというよりは痛いという方が正確かもしれません。用意しておいた湯浴で手を温めながらの厳しい作業でしたが,この作業が塗りやすさに関わってきます。ここの手間を省くと,結局塗るときに効率が悪くなり,仕上がりに影響を与えます。
この土を足場までリレーして,それを素手とコテで小舞に塗り付けて行きます。ワークショップの最初に白石さんからお手本を見せてもらったものの,実際にやってみると「?」。思った以上に土は重く,コテは走らない・・・いくらやっても平にならない・・・でも,自分が塗りきった壁に愛着を抱きませんでしたか?
この壁を1年間ほど楽しんだ後,中塗り,仕上げ塗りと成長していきます。陽だまりの園舍のコンセプトとして,子ども達と共に成長していく家が想定されているんです。完成時の見栄えではなく,これからも皆さんの手で輝かしていきたいものです。これこそが,民家再生保育園の醍醐味です。
土間ホール東面の壁です。「ど素人」集団が思い思いに塗った壁を,一つ一つ修正しながら追ってくださる白井さん。「ワークショップをやる度に,もうやるまい」と思うそうです。それはどうですよね。修正するのだから,職人さんにとっては二度手間以上になってしまいますし,無駄な材料も増えてしまいますから。ワークショップを快く引き受けていただいた白石左匠の皆様に感謝です。
ワークショップは半日のみでしたから,半分くらいしか塗ることができませんでした。午後から,職人さん達が塗ってくださり,夕方行ってみると養生も剥がされておりました。写真は土間ホール入口の土壁です。この空間は照明によって様々な顔を演出できる素敵なものになるでしょう。もちろん,保育園舎という一面だけを見れば「暗い」という感覚は歪めないでしょう。下屋上の採光窓が設計より20cm小さくなってしまったこともありますが,照明の工夫によって空間演出して,さまざまな地域交流の用途に開放していくことで,その価値を高めていくことが可能になるでしょう。
土を塗る度に,土間ホールの空気が変化していったことを感じていただけたでしょうか。もちろん,壁ができるわけですから空気の対流が変わります。それ以上に,空気のにおいや清浄度的な感覚が変わって行きます。そして,中塗りすれば音響効果が増しますし,身体で感じる空気がまた変わります。予算と工期の関係でボード仕上げになるところも,漆喰に琉球土とスサを混ぜた素敵な仕上げになります。これがペンキ仕上げとは全く異なることを,落成式の日に身体感覚で楽しんでいただきたいと思います。参加いただいたすべての皆様の思いがつまった壁が出来上がりました。本当にお疲れさまでした。
まずは,寒さで氷点辺りの土に藁を足して素手でこねる作業です。連日の冷え込みからプールの土が凍っていたため,ジェットヒーターで解かしながらの作業となりました。手から体中に寒さが伝わってきます。冷たいというよりは痛いという方が正確かもしれません。用意しておいた湯浴で手を温めながらの厳しい作業でしたが,この作業が塗りやすさに関わってきます。ここの手間を省くと,結局塗るときに効率が悪くなり,仕上がりに影響を与えます。
この壁を1年間ほど楽しんだ後,中塗り,仕上げ塗りと成長していきます。陽だまりの園舍のコンセプトとして,子ども達と共に成長していく家が想定されているんです。完成時の見栄えではなく,これからも皆さんの手で輝かしていきたいものです。これこそが,民家再生保育園の醍醐味です。

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