今日は朝9時から夕方まで,母ちゃんボランティアによる蜜蝋ワックス塗りが行われました。「蝋」は古来より日本でも用いられ,かつては日本文化に馴染んだ植物系由来のものを蝋,近現代になって登場した鉱物・石油系由来のものをワックスと区別したようですが,英語では全て"Wax"と称します。ワックスには植物系蝋,動物系蝋,鉱物系ワックス,石油系ワックス,合成ワックスがありますが,今回の蜜蝋(Beeswax)は動物系蝋の一種で,ミツバチの巣を構成する蝋です。融点は60度前後で,主成分はセロチン酸 CH3(CH2)24COOH とパルミチン酸ミリシルCH3(CH2)14COO(CH2)29CH3で,不飽和脂肪酸をほとんど含まないのが特徴です。同じ仲間として,鯨蝋や羊毛蝋などがあります。これをスポンジに適量取り,床に地道に塗っていきます。
そして,真っ白い檜の無垢板の床と越し壁の杉板に蜜蝋を塗っていきます。とにかく均一に延ばしていくのに手間がかかります。世間話,子育て話をしながら塗っていく姿を見ていて,あ〜子育てを支えてくれているのは,やはり母ちゃんパワーだよなと痛感させられました。優しく力強いというのは,まさにこの姿のように思えます。
午後は土間ホールに集中。とにかく広い!一列にならんで黙々と塗っていきます。子ども達がこの上を飛び跳ねる姿を想像しながら・・・あるいは・・・檜の心地よい匂いを嗅ぎながら,陽だまりを支える大人として汗を流してくださいました。本当にお疲れさまでした。母ちゃんパワーは今後も色々なところで必要となります。これからもどうぞよろしく!です。
ぱっと見た目はよくわからないのですが,ご覧のように塗った後はほんのり赤味を増すような感じです。写真は土間ホールから若葉・風の保育室を見たところですが,一番手前のホールは未処理です。石油系ワックスのようにテカテカにはなりませんが,なんとも優しい感じに仕上がります。
塗り終えた後の土間ホールの風景です。13日の引き渡しの後に子ども達を迎え入れる準備が着々と整ってきています。後は,土間ホールの梁を週末にかけて塗っていきたいと考えています。
今日は取材と差し入れだけと思っていたのですが,あっくんと柱と梁を眺めながら,きちんとした磨き上げをしたいという話になり,急遽エタノールを買ってきました。4年前に我が家も引き渡しの後に,妻と二人で全ての梁と柱を拭きました。長い時間乾燥していた古材を洗ったり,風雨にさらされて湿ることで,どうしてもカビが発生しやすくなります。そこで,古民家再生ではエタノールで消毒をしながら拭きあげていくのが一般的です。移転準備委員長として,大黒柱と小黒柱を身体をはって磨かせていただきました。我が家の梁を掃除していて一度転落したことがあるのですが,本当に梁上って高いですよ・・・
今日は大黒柱と刺し鴨居,そして再利用の建具を蝋で艶出しをしました。200年の時を経た木を磨くと,そこに刻まれた歴史が浮かび上がってくる気がしてきます。ネズミがかじった跡,恐らく子どもが悪戯をしたというような傷など,そこで繰り広げられた家族の営みを想像しながら拭くと,全ての履歴を継承する重みをひしひしと感じます。
最後に移築前の大黒柱の風景をアップしておきます。梁募金のパンフレットの表紙にも使っているカットですが,移築民家の中でもっとも荘厳な風景だと思います。この風景を私たちは忘れてはならないと思います。これまでに多くの客人を家に迎え入れてきた場所で,もっとも忠実に再現されている空間だからです。心を込めて磨きあげることが,履歴を継承する第一歩のような気がします。

そして,真っ白い檜の無垢板の床と越し壁の杉板に蜜蝋を塗っていきます。とにかく均一に延ばしていくのに手間がかかります。世間話,子育て話をしながら塗っていく姿を見ていて,あ〜子育てを支えてくれているのは,やはり母ちゃんパワーだよなと痛感させられました。優しく力強いというのは,まさにこの姿のように思えます。
今日は大黒柱と刺し鴨居,そして再利用の建具を蝋で艶出しをしました。200年の時を経た木を磨くと,そこに刻まれた歴史が浮かび上がってくる気がしてきます。ネズミがかじった跡,恐らく子どもが悪戯をしたというような傷など,そこで繰り広げられた家族の営みを想像しながら拭くと,全ての履歴を継承する重みをひしひしと感じます。
コメントする