2011年8月アーカイブ

お盆前に陸前高田の保育園に思いを伝えに行ってくれた子ども達。週末の夏祭りに観てきたこと,感じたこと,考えたことを発表しようと「壁新聞」の制作に,今ある表現力を駆使して作業を進めています。そんななか,8月23日の夕方に小学生代表4名,高校生代表2名が高橋町長に支援ツアーの報告をしてきました。約束の16時ギリギリまで作業をしていた6名。行きのバスの中は陽だまり学童らしくない雰囲気・・・少し遅れていたので役場に到着して町長室までダッシュ!別室に通されて麦茶まで出されたものだからテンションも最高潮!!

chouchou.JPGでも,それぞれの保育園の様子,そして自分たちのこれからをしっかり自分の言葉で語ってくれました。子どもらの精一杯の報告を受けた町長は,「駕篭に乗る人担ぐ人,そのまた草鞋をつくる人」という例えから,それぞれに出来ることは違ってもいいので,出来ることをこれからもお願いしますというメッセージを子どもらに贈ってくださいました。

町長は26日に出発する第4次陸前高田支援隊に同行されるそうです。「高根沢町もやっと落ち着いてきたので,ようやく行くことができます」という言葉にも力が入っていたように感じました。帰りのバスでは,いつもの学童の騒がしさが戻っていて,すごく緊張していたんだな〜ということを実感しました。しかし,そんなことを感じさせない堂々とした報告会でした。もうすぐ夏休みが終わりますが,それぞれに今回の体験を伝えていって欲しいと願っています。みなさん,夏祭りでは学童の力作の壁新聞を見てあげてくださいね。
8月22日ー新園舎での初の藍建て。これまでは,約60リットルで建てていましたが,今年は五斗(90リットル)建てに挑戦。藍建ては管理も含めて,とにかく「撹拌」を欠かさないことが大切です。年長児がかき混ぜるには少々大変な量かもしれませんが,企画展の時に「自分たちのTシャツは黒に近い青(褐色:かちん)がいい!!!」と私に告げました。それをきっかけに,ずっと試してみたかった五斗建てを決心しました。生活土間に120リットルのポリ容器が置いてありますので,たまに覗いてみてください。日々変化していく様子を観察すると,発酵菌の作用によって藍が染まるようになっていくという不思議を感じることができます。その意味で,藍染ほど生物多様性の恵みを大きく受ける染めはないと思います。

90lai.JPG藍工房に据え付けられている藍瓶は,一般的に一石五斗(約270リットル)のものが多いようですが,一般の愛好家だと五斗建てが適切なサイズでしょう。藍の発酵状態を維持しやすい,そこそこの量が一度に染められる,等々を考えると五斗がよいということです。でも,この大きさの瓶を大空組が扱えるかどうか・・・不安と期待で一杯です。
『私たちにできること−保育園が保育園にできること−』というお便りがでました・・・

「今回のキャンプだけは特別。今まで楽しい!楽しい!キャンプを積みあげてきた陽だまり学童の仲間たちだけど,今回ばかりはちょっと違う。大きな使命をもってチャリティコンサート実行委員会の出向メンバーとして,陸前高田へ出かけます。恐ろしくも悲しい現実を目の当たりにすることにはなるのですが。(中略) 2園が閉園になってしまい,今現在保育が行われているのは8園のみという現状!しかも,被災状況も実に明暗分けており,同じ陸前高田市内においても事情はそれぞれ・・・となっています。なので,『私たちにできること』を『長く長く』『続けていくこと』が必要であると改めて思いました。小まわりのきく支援を!カユイといところに手のとどく支援を!これが実行委員会の理念」

そして,総勢23名を乗せたバスが,8月10日(水)午後11時半過ぎ,一路陸前高田に向けて保育園を出発しました。途中国見PAにて夜明けまで仮眠。そして,9時に1つ目の矢作(やはぎ)保育所に到着しました。チャリティコンサートの収益金で購入した,ピカりんの「夢わかば」紙芝居とCDや本と一緒に,コンサートのダイジェストDVDを添えて,学童さんの代表が園児に手渡していきました。突然の訪問(もちろん事前に園から手紙を出してあります)で,子ども達もきょとんとしていましたが,夢わかばを一緒に歌った後は何となく打ち解けて,帰る時には明るい元気な笑顔一杯で私たちを見送ってくれました。

rikuzen1.JPGそして,すぐ近くにある下矢作保育園。ここでは,閉園した竹駒保育園に通っていた園児の半分を受け入れていて,定員30名のところ約60名で保育をしているとのことでした。そして,とにかく保育を展開していくなかで色々なものが足りないということが分かっていくとの現実を聞くことができました。夏はとにかく水着と水泳帽を確保するのが大変だったそうです。これから秋になってくると,また足りないものがでてくると思いますとのことでした。園の現状にあった細かい支援をしていくことの大切さを痛切に感じました。ここでは,園庭から夢わかばを歌いました。歌える園児も多く,プールにはいっていた子ども達も手拍子をしてくれて,野外コンサートのような和みを味わうことができました。そして,帰り際に裸足で駆けてきてくれて,ハイタッチや握手を求められ,学童さんも自分たちの使命を少しずつ実感しながらの旅の幕開けとなりました。

rikuzen2.JPGその後,横田保育園そして米崎保育園を訪問し,午前中最後は高田保育所。この園は,新園舎に移った米崎保育園の旧園舎を利用して保育を再開されたところです。元の園舎は市役所の近くにあり,園舎は津波で流されてしまい,園児も亡くなっています。そんな園長の心中は,「夢わかばを歌いたいけれども,今はまだ歌うことができない」という複雑で痛切なものでした。全ての小さな「いのち」の未来を守ってあげられなかったという無念さが,学童に向けて発せられた話の節々から感じました・・・「今でも,パジャマを着せて午睡をさせていません。それは,地震が来た時にすぐに高台へ逃げるためです」と。そして,これから秋にかけて,長袖シャツの支援などがあれば嬉しいとおっしゃってくださいました。これについては,実行委員会でも具体化していきたいと,その場でともパーと相談しました。丁度お昼時だったので,帰り際に年長児だけが教室から出てきてくれました。学童さんが自ら近寄って握手をしていた姿がとても印象的でした。1日も早く夢わかばを一緒に歌える日がくることを祈りつつ,末永い支援が必要と痛感させられた保育園でした。

rikuzen3.JPGバスは陸前高田市内を進みます。「壊滅的な被害」というバーチャルな情報がリアルに眼前に広がるインパクトは,とてもとても堪え難いものでした。学童さん達にはどんな現実として映ったのか・・・写真は"MAIYA"という陸前高田の唯一のスーパーマーケット。ここに,高根沢町の農産物が並ぶ日を目前に控えての震災となったところです。地震の数日前に高橋町長はここで最終打ち合わせをされていたということを,チャリティコンサートの相談をしにいったときに話されていました。

rikuzen4.JPGでも,今は別の場所で,仮設テンポにて営業を再開されています。今回は,ここに昼食のお弁当をお願いしてありました。500円のお弁当とは思えないほど豪華で,子ども達に人気のおかずと東北の美味しいご飯がたっぷり入っていました。東北の人情が伝わってくるようでした。本当にご馳走さまでした。

rikuzen5.JPG午後最初は小友保育所からスタート。時間がおしていたのと,午睡中だったので,代表の学童さんだけで届け物を手渡して次に移動。この園は津波の被害を直接受けることがなかったとのですが,園の駐車場から見た風景は何もかも流されてしまっていました。園舎は無傷とはいえ,脅威の爪痕が生々しく残る場所に建っている風景は切ないものでした。写真の右側の中学校は無事のようでしたが,その右奥にあった小学校は使用不可。ほんの高低の差が明暗を分けるという津波の被害を目の当たりにし,とても複雑な心境になりました。

rikuzen0.JPGそして,今回の訪問を実現するにあたり窓口になってくださった広田保育園へ。最初に,あっくんといずみちゃんが町の陸前高田支援隊と一緒に現地入りして,現地の保育園とつながることができた園です。そして,具体的な応援として,7月末の夕涼み会で使う浴衣と甚平が欲しいということで,ご協力を得て行った支援は大成功だったようです。

rikuzen6.JPG玄関をくぐると,浴衣と甚平を贈ったときのいずみちゃんのメッセージが大切に掲示されていました。そして今回は,職員に藍染のTシャツを届けました。毎年,職員にお揃いのシャツを園長がプレゼントして志気を高めていたという具体的な話を聞いて,それならば陽だまりの愛(藍)を届けようと,藍熊染料株式会社さんからインド藍を支援いただき,23着を染めて持っていきました。とても喜んでくださり,帰り際に「皆さんで来ていただいた写真を贈ってくださいね」とお願いしてきました。

rikuzen7.JPGそして,藤倉園長から震災当日の貴重な体験談を話してくださいました。実際に写真を見せられたときには,その話がリアルさをまして,子ども達も真剣に感じていました。その話の模様はNHKでも放映されています。




そして,立派な遊戯室にて夢わかばを歌わせていただき,アンコールまでいただきました。さらに,広田保育園の子ども達からも歌のプレゼントがありました。そもそも,陽だまりの保育を陸前高田の支援に役立てたいということから,園で歌い継がれている歌をホームページにアップしたことが,この事業の原点でした。今回,8園中5園で歌わせていただきましたが,歌は心を繋いでくれること実感しました。いつの日にか,陸前高田の子ども達すべてと夢わかばを大合唱できるといいな〜と,また一つ夢ができました。

rikuzen8.JPG最後に長部保育所に行きましたが,既に16時を回っていて園児は数人だけ。でも,子ども達は満面の笑みで私たちを送り出してくれました。今回,直接お会いすることのできた先生方,そして子ども達に私たちが勇気をもらったキャンプでした。その日は,18時のフェリーで大島に渡ってキャンプ場に宿泊。食事の支度が始まったのが19時過ぎ・・・お風呂が終ったのが22時過ぎ。もちろん,その後は爆睡の世界に誘われました。

2日目は海岸沿いを一路南下。津波の被害を自分の目で確かめて,そして感じながらバスの中でのディスカッション。子ども達のボキャブラリーでは,とてもショッキングな風景を表現するには酷ではないか?と思うようなものばかりです。でも,私は学童と一緒にチャリティコンサートの理念を実現できてとても嬉しかったです。そして,この取組みを始めて本当によかったと,今回の学童選抜隊から語られた「言葉」から確信しました。また,この子ども達を支えてきたのが,いずみちゃんの保育や若獅子の成果である中高生4人でした。彼らの学童への関わりや発言を聞いていると,その内彼らが子ども達と独自に支援策を話し合い,実現していく日も近いのではないかと感じました。お盆明けには,学童のまとめのディスカッションが行われます。そして,仲間に伝えていこうということで解散となりました。既に時計は21時をまわっていました。本当によく頑張ったと思います。今回のミッションを後方支援くださったすべての皆様に感謝申し上げます。

あっくんが最後に「数年後に同じメンバーで同じ道を辿りたいね」と言ってくれました。そんな長い寄り添いをしていきたいと思います。「末永い」支援のためには,やはり理念や実績の「継承」が大切だな〜と今回つくずく感じました。この体験を記憶に留め,いつまでも忘れることなく一緒に歩んで行きましょう。未来の東北,そして日本を背負っていってくれる子ども達の笑顔と夢を奪わないために・・・
8月7日は親父の会にとって,また陽だまり保育園にとって記念すべき日になりました。すでに,お便りにて周知されていますが,群馬で開かれた全国保育団体合同研究集会(合研)にて,「働くことと子育て」分科会の提案者として全国デビューを果たしました。

今回は東日本大震災を受けての合研ということもあり,節電モードでの会場運営が徹底されていて,電子機器関係は利用しないという前提で発表することになっていました。ご覧のように,10人の親父が前にずらりと並び,会長だいちゃんのナレーションを受けて,各々のパートをコボちゃんのパネルを使って発表するというスタイルで,約1時間(も)発表しました。会場は満席となり,補助椅子がでるほどに盛況で,午後の討論会も積極的な意見交換がなされました。その応対にも主体的に参加する親父達・・・本当に濃い一日でした。

gouken.JPG世話人(座長)の平松先生のまとめの前に,提案者からのまとめや感想を求められました。会長からこんな力強い言葉がでました。

「仕事と子育て,あるいは子育てと園活動をこなしていくにあたって,なるべく『忙しい』という言葉を口にしないようにしてきた。忙しいというのは個々人の尺度の違いがある。例えば,好きなゴルフのためならどんなに忙しくても時間を作ることができるでしょう。だから,忙しいが恊働活動を断る理由にしたくない。でも,本当にヤバいときには『具体的に何々をお願い!』とヘルプを仲間にする。また,そのようにしてきた自負がある。そして,親父の会を通して子育てに携わってきたことで結ばれた『縁』を,これからも大切にしていきたい。自分はあと数ヶ月で保護者としては卒園してしまうので,新しい親父がこの会に一人でも多く入ってくれるように頑張りたい。」

一緒に提案者を務めてくださった福岡県のちどり保育園も,保護者会活動が素晴らしく,同じ子育ての喜びや悩みを抱えている仲間との絆を大切にするために,「ひとりでがんばらない,ひとりぼっちで悩まない,ひとりぼっちの親を作らない」というスローガンで,200名を越す歴史あるマンモス保育園での取組みが紹介されました。一見,親父の会とは違う主張のようにでしたが,共通点は「安心」をどのように実現させていくか?という,子育て環境の創造に関わる発表であったと平松先生もコメントされていました。今回の震災から学んだこともそうですが,「安心」というのは他人任せでは実現できないのです。子どもが主体的にのびのびと生活することができるのは,周りの大人のつながりの温かさが必要条件です。そんな環境づくりに欠かせないのが,やはり保護者と園の「恊働」による子育ち環境づくりです。平松先生も最後に「保育をつくるのは保護者である」とおっしゃっていました。「任せる」のではなくて「一緒につくる」という視点が大切なのだということでしょう。その意味で,「恊働」をテーマにした今回の親父の会の発表は,陽だまりの7年間の歴史を共有することができ,これからの保育園運営に大きな役割を果たすと考えています。

恊働を実現するには「パートナーシップ」が必要で,保護者は園にとって「ユーザ」であっては成り立ちません。民家再生による園舎づくりを果たした今,民家保育の根幹をなす陽だまりという「大家族」を各々がどう考えるか?役割と責任を果たしながら,「子どもをまんなかに」を保障していく陽だまりをつくっていきましょう!

10人の親父達を合研に送り出すために協力いただいた妻,子ども達,そして保育園の職員の皆さんに改めて感謝をし,これからも親父の我が儘に末永く付き合ってくださいますようお願い申し上げます。本当にありがとうございました。
8月7日に,群馬で行われる合研(全国保育団体合同研究集会)にて,親父の会が全国デビューを果たします。陽だまりの7年間を,親父の会の履歴から見直し,これからの陽だまりの歴史を創っていくための糧にしようというものです。実のところは,とにかく陽だまりの親父の自慢をしにいこう!ということで,またもや勢いで大仕事をこなします。

19時スタート予定でしたが,20時前に予行演習がスタート。参加する親父達の家族,そして保育士に囲まれてのリハーサルとなりました。そして,用意した原稿がすべて終了したのが丁度1時間後。急遽,発表内容の精選,原稿短縮など課題が見えました。後は,ぶっつけとなりますが,本番に強い陽だまり。きっと素晴らしい発表となると思います。

終了後,保育士が壮行会ということで夕食を振る舞ってくださいました。心のこもった料理の数々が土間ホールに並び,家族と一緒に美味しくいただきました。本当に心から感謝!感謝です。遅くまで付き合ってくださった皆様,ありがとうございました。

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先日糊置きをしたTシャツを少しずつ染めていましたが,今日ようやく全て染め上がりました。朝からお手伝いいただき本当にありがとうございました。染めては洗って酸化。この作業を繰り返し,インド藍を丁寧に染め重ねて行きます。

aiT21.JPG今日は13着を染めましたが,1回目を終えたのが10時過ぎ頃でした。小休憩をとって,2回目,3回目と作業を重ねていき,お昼過ぎに全て染め終えました。本当はもっと時間をかけて,10回くらい染めたいところですが,今回はこれにて終了。

aiT22.JPG朝一に,日曜日に染めておいたTシャツの糊落としをやっていただきました。刷毛で丁寧に落としてもらいます。伝統的には蛤の貝殻でこするのですが・・・こちらも,本当に助かりました。明日,今日染めたTシャツを洗って,週明けに最終的な仕上げをしたいと思います。

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