2011年9月アーカイブ

本日18時より,一昨年発足した同窓会組織である「縁会(えんかい)」の総会が行われました。活動報告や決算報告など一通りの議事が終った後,「ぽかぽかまつり」と縁会のかかわり合いについて話し合いがもたれました。そのなかで,園としてぽかぽかのご案内は加入者のみとし,未加入者への連絡ならびに加入のお願いを縁会から出すことが確認されました。各年度の会員のみなさん,どうぞお誘いの「声かけ」の方よろしくお願いします。

これをきっかけに,永久会費の1万円のあり方,そもそも縁会の目的など根本的なことも話題になりました。いずれも役員一任で継続審議ということになりました。園が掲げる「陽だまり20年保障」が今ひとつ伝わっていないという感もありますが,Re実行委員長としては,園から一方的な保障を受ける受益団体ではなく,陽だまりを巣立った子ども達を成人まで「みんな」で見守りつつ,同窓会として園の行事や陽だまり保育の益々の発展に「何らか」の貢献をしていく団体に発展していって欲しいと願っています。

園長としても,来年度以降2ヶ月に1度くらいの頻度で,「子育てサロン」機能の提供など園としての関わりを提供したいと申し出てくださいました。20年保障を実現していく一つのサービスであると共に,それに関わることで「つながり」が保障されるのです。「縁」は必然的な出会いによってしか生まれません。互いが子どもを通して「つながっていたい」と願うならば,主体的なアクションが必要だと考えます。10年後に平成19年度卒園児の成人式を迎えます。そのときに,土間ホールで語らう日が楽しみです。その頃には,保護者会以上に大きな力をもちうる団体にきっとなっていると信じています。

夜遅くまで熱心な議論ありがとうございました。

台風ニモ負ケズ

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台風15号が宇都宮を通って,現在南相馬市から東北東の海上に抜けた模様です。いや〜横殴りの雨風が軒の深い我が家にも容赦なく襲いかかり,桁と基礎の間から一時雨水が染みてくる程でした。現在の木造家屋の大部分がベタ基礎工法ですが,その中に雨水が溜まるというのもうなずけます・・・

そんな中,大空は午睡後に2回目の藍染を行いました。15時過ぎに保育園に到着すると,既に起床して準備OKの状態の子どももいれば,まだ夢の中の子もいたりして・・・前回初染めは還元が不十分で不完全燃焼だった大空。大空2010から引き継いだ沈殿藍とインド藍を足しておいたところ,最高の還元状態で染めることができました。瓶から出したときの黄緑色から濃紺に変わっていく様を目の当たりにして,今日の子ども達は「ぐっ」と集中することができました。あまりにも瓶の調子がよかったので,14人×2回=28回の染色を行いました。途中,虹さんも見に来てくれたり,ゆうちゃん(藍染四天王の一人)も少し集中が欠け始めた大空に,空気に晒す作業(酸化)がとても大切なことを声かけしてくれたりと,まわりのサポートもあって最後まで集中することができました。そして,染めを終えた私の手は・・・

koniro.JPG写真ではうまく伝えられませんが,青を通り越して「黒」に近い色合いです。実は,今年の大空の藍染の目標は,こんな「紺色」を染めることです。紺色は藍染の中で最も濃い色名で,藍染専門業者のことを「紺屋("こんや"が訛って"こうや")」と呼ばれていることから,藍染の真髄ともいえます。どこまで近づけるかわかりませんが,何度も何度も繰り返して染め,丁寧に酸化させ,藍を重ねていかなければなりません。そんなプロセスを仲間と共有する体験を通して,大空らしい学びをしていって欲しいしいですし,なおちゃん大空の味を引き出すお手伝いが少しでもできたらなと考えています。
昨年の小山基金に引き続き,今年は夢基金事業に応募して採択され,親父の会の主催事業として実施しています。今日は約1ヶ月遅れの第1弾「土練り」です。何で土練りか?陽だまりの新園舎の土間ホールは伝統左官による土壁で囲まれています。その土は昨年の小山基金事業と平行して練った土を使っています。真冬の小雪が舞う中,子どもと大人が力を合わせて塗ったことが,ついこの間のように感じられます。そんな手間ひまをかけてきた思いを,今度は子ども達と一緒に秘密基地をつくるプロセスを通して,日本の伝統左官の技を体感しながら伝えていきたいと事業化したものです。

能書きはこれくらいにして,土練りについて少し解説します。土壁に使われる土はもちろん粘土質のものです。今年も益子で産出する益子土を指導いただく左匠の白石博一さんが用意してくださいました。その土に水を入れて泥上にこねていきます。この作業が思った以上に下半身に効きます。そして,藁を分散させて,さらにこね上げていきます。藁は,今週数人の親父達が夕方などに一生懸命押し切りで刻んでくれました。押し切りは牛馬を家で買っていた頃までは日常的な道具ですが,今ではほとんどの人が使い方すら知らないかもしれません。親父の会では昔の道具性に触れながら,伝統の継承について考えていけたらと考えています。

yumekikin11.JPGそして,最後にはこうなります・・・陽だまりではリミッターを外すことが基本です。もちろん,安全は確保?したうえですが。土練り作業には全く必要がないことですが,泥は大人にとっても大変魅力的です。ましてや,左官土ですから感触も気持ちよく・・・ただ,さすがに寒かったです。どんな秘密基地になりますことやら。お楽しみに!

yumekikin12.JPG次回は,9月30日16時からです。ぽかぽかまつり当日に秘密基地の壁を塗ることに決まりましたので,多くの皆さんに関わっていただきたく思います。陽だまりがなぜ民家保育園を目指しているかについて感じていただきたいと,Re実行委員長としても願っております。白石さん,遅くまでありがとうございました。そして,参加くださったすべての皆さんに感謝申し上げます。

プール解体2011

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新プール構想は,幾度の欠壊を越えて来年度の課題が明らかになりました。でも,子ども達にとっては水深,広さ共に以前とは比べ物にならないくらいスケールが大きくなり,入ることが出来ない日が多かったかもしれませんが,親父達の修理する姿を瞼に焼き付けてくれたことと思います。そして,今日はいよいよプール仕舞いです。親の背中を見せる会の一環として,親父達十数名が朝から集まってきてくれました。私は大空の藍染をしていたので様子を記録することができませんでしたが,冬仕込みの薪割りと平行して作業を進めてくださったようです。

oyanosenaka31.JPGお昼に園庭に行ってみると,既に解体したプールの木枠を利用して,運動会の障害物を試案していました。各クラスの運動会で行う演技のリクエストを実現するために,案を出し合っていきます。

oyanosenaka32.JPG夕方には親父の会主催の夢基金事業がありましたので,完成した姿を日没後に撮影しました。今から運動会での子ども達の姿を見守るのが楽しみです。毎度親父達のご協力には頭が下がります。本日も大変暑い中,本当にありがとうございました。

oyanosenaka33.JPG

タンニン下地をつくったTシャツに思い思いの絞りを施した大空。いよいよ,今年初の藍染を迎えました。毎年,同じことの繰り返しですが,この瞬間は大人にとって本当に緊張します。朝晩の冷え込みが厳しくなってきたこともあり,今ひとつ紅が差していないので還元が十分とは言えませんが,何分運動会までに紺色を染めるという子ども達の目標に向うために,1回ずつでいいので染めることにしました。

aizome11.JPG一人目の染めを終えて,やはり十分建っていなかったため,新鮮な藍色に染まりませんでした。止石(還元した藍瓶に石灰を打つこと)のタイミングが早すぎたのか,濃色を染める瓶になっていないのかもしれません。でも,各々3分間同じ姿勢を保って,勝負服となるTシャツを染めている眼差しは真剣そのものでした。

aizome12.JPG最後に,担任の直ちゃんが染めた時には,藍瓶が疲れきってしまっていました。陽だまりでは,敢えて化学建を用いて濃く染めることはありません。自分たちの思いの中にある藍色を染め上げるには,藍瓶を毎日かき混ぜながら,自分たちの思いを藍瓶に伝えながら,それを大空全員で生活の一部としなければ実現できません。そんなことを,今日を伝えたつもりです。

最後に,大空2010から引き継いだ沈殿藍とインド藍を足して,次の染めへの準備を行いました。さて,天候が少し崩れそうなので心配ですが,自然の力を引き出さないと得られない藍色を,運動会まで重ねていきたいと思います。子ども達の青く染まった手を話題に,家庭でも藍を共有していただけると嬉しいです。
新園舎での初の藍染の取組みとなる直ちゃん率いる大空2011の13名。先日,1泊2日のキャンプを修めてひとまわり大きくなって帰ってきた子らは,キャンプ前にある決断をしました。例年,大空組といえば茶臼岳登山の2泊3日のキャンプが,前半のメインイベントでした。しかし,今年は福島原発事故を受けて,キャンプと登山を別々に実施することになりました。そこで,当初はキャンプに間に合うように勝負服となる藍染Tシャツを染める予定でしたが,藍の発酵建てが予想以上に日数がかかり,ある目標が達成できなくなりました。それは,最高濃度の藍色(紺)に染めるという,みんなの思いが時間的に適わなくなったのです。そこで,キャンプではなくて運動会に照準を合わせることを話し合って決めて,私のところに自分たちの「思い」を告げにきてくれたのでした。

これまでも,藍染らしい濃色を染めてきましたが,紺色にまで染め上げたことはありませんでした。今年は,そんな大空の願いを叶えたいと,まずは五斗建てに挑戦して見事発酵建てに成功しました。そして,今日初染めをするのですが,その前にタンニン下地を母ちゃん,父ちゃんの応援を受けてつくりました。タンニン下地には,豆汁(いわゆる豆乳です)を繊維にしみ込ませる,五倍子(附子)のアルミ媒染(無媒染でも可)の二通りがあり,染まりにくい木綿を動物繊維のように偽装するという先人の知恵です。今回は後者の方法で下地を作りました。1番液から3番液までを抽出して,2番と3番液を混ぜて浸染します。その後,アルミ媒染を行ってから水洗いをして再び染液に浸してから,水洗して天日干しをします。

gobaishi1.jpgPhoto by  Tobacchi

こんな手間ひまを大空の親達にお手伝いいただき,子ども達の「思い」を実現していくことに今年の藍染活動の意義を深めたいと考えています。本日お忙しい中時間をつくっていただきました保護者の皆様に心より感謝申し上げます。今後も藍瓶の維持等で色々とお世話になると思いますが,ご協力のほど宜しくお願い致します。

gobaishi2.jpgPhoto by Tobacchi

震災から半年

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2011年9月11日。東北大震災の6回目の月命日。野田新政権で早くも「失態」が生じ,復興の中心的役割を担わなくてはならない鉢呂経産省大臣が辞任。そして,前官房長官の枝野さんが就任されました。確かに,前職から原発対応,震災対応に当たってこられた経験は豊富だと思います。しかし,原発に関しては結果として情報操作をして,然るべき事実と情報を正確に国民に伝えなかった人物でもあります。例えば,緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI; System for Prediction of Environmental Emergency Dose Information)は,放射能汚染を様々な情報から予測し,住民の避難や安全対策に利用されるべきシステムです。10年前の三宅島噴火のときのSPEEDIによる二酸化硫黄の拡散シミュレーション結果でも,以下のような実力です。


しかし,今回は初期の段階でSPEEDIの拡散予想は公開されませんでした。東大の児玉教授の指摘によると,小児甲状腺ガンに作用する核種である放射性ヨウ素の情報も出されず,実際には拡散する方向へ避難していたことが明らかになっています。120億円ともいわれるシステムは一体誰のために使われているのか

高根沢町は幸いにして汚染が低い地域ですが,それでも私の自宅は今でも線量計が0.13μSv/hを示しています。このままの値ですと,年間約1.14mSvの外部被曝をすることになり,平常時の一般公衆限度値を越えてしまいます。これに内部被曝を考慮する必要があるわけです。私はもういいですが,やはり子どものことを考えると「緊急除染」を自分で実施するしかないと思っています。

東北では,まだまだ「復旧」の段階でしょう。それに加えて放射能の問題があるわけです。津波による水銀,鉛汚染も報告されています。政治家のみなさん,今国民のために投資しないと日本は持続不可能になるでしょう。私たち市民もできることはします。復興税の前に,原発関連予算を国民に明らかにし,聖域をリセットし,それでも復興のための資金が足りないのなら,国民は喜んで増税を受け入れるでしょう。野田首相のキャラクタでしょうか・・・どうじょう精神が国民受けしての支持率かどうかはわかりませんが,今一度「無駄」をきちんと精査したうえで,東北のために私たちが行うべきことを議論したいものです。

追伸
震災から半年。みなさんの今の心境やこれからの自分について,是非コメントいただけたら嬉しいです。

陽だまりの流儀

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8月の学童特別企画「陸前高田応援隊」から早1ヶ月。今日は中秋の名月で,空には眩いばかりの十五夜の月が輝いています。竹取物語の最後のシーンは,きっと今宵のような名月を見上げながら構想されたんでしょうね・・・明朝5時頃には暁が見られるようですので,早起きしたいと思います・・・といいながら,こんな時間にブログを書いている不届きものです。

moon15.JPGさて,陸前高田の各保育園からの要望を夏祭りのチャリティ金を利用して,また一つ実現することができました。先方からの要望もあって急遽ボランティアの母ちゃん,職員で先日2日の深夜頃まで作業を続けて,園児用のエプロンを贈ったという報告がありました。以下,リーダーを務めてくれた"ちえちゃん"からの文を掲載させていただきます。

8月に陸前高田市に行った際に,横田保育園よりクッキング用のエプロンが欲しいという要望がありました。チャリティ実行委員会のモットーである「手間をかけた支援を!」ということで,既製品ではなく手作りのエプロンを贈ることにしました。町内の縫製工場のご厚意により布地を寄付していただき,40着のエプロンと三角巾作りがスタートしました。数が多いので,チャリティー実行委員だけでは人手が足りません。各クラスで協力していただけるママを募り,エプロン班ができました。
第1日目の作業は布の裁断です。約10名が参加してくれました。前身ごろ1枚・後ろ身ごろ2枚・サスペンダー2枚がエプロン1組のパーツです。これを40着分断つのは予想以上に大変で,布も時間もあっという間になくなっていきました。4時間の作業でこの日は終了。できるところは各自やってこよう,と宿題付きで。第2日目は,職員がポケットの部分を縫ってくれました。

eplon1.JPG 第3日目。この日ですべて終わらせないといけませんでした。今まで以上にママたちにも協力を仰ぎ,保護者・職員合わせて17名が集まってくれました。エプロンの縫いつけと,今まで手付かずだった三角巾の裁断から仕上げまで,作業を分担して行いました。まるで部活のようなノリで,時に冗談で笑っい合ったり,時に無言でミシンの音だけが響いていたりして・・・見事な連係プレーは問屋制家内工業ではなく,工場制手工業マニファクチュアのレベルであったと思います。作業開始から6時間以上経った午後11時30分。なぜか?エプロン42着・三角巾41と予定を上回る数が出来上がりましたが,エプロン班の任務は無事終了しました。

eplon2.JPGみなさんのご協力,本当に本当にありがとうございました。たくさんの思いが詰まったエプロンと三角巾。横田保育園の園児たちが喜んでくれることを願っています。

eplon3.JPG
以上,エプロン班からの報告でした。なお,画像はまめちゃんの提供ですが,「撮る側も 撮られる側も憔悴しきっていて,あまりいいものではありませんが・・・」とのコメント付きです。そりゃそうですよね,1日仕事して,子育てしながら合間をみてですから。でも,これが「陽だまり流」です。らくちんな方向に世の中が進む中,手間ひまを惜しまない「流儀」を,これからも大切にしていきたいですね。皆さん,本当にありがとうございました。

ママちゃんのお茶会

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今年から復活した「お茶会」。日頃の子育てのストレス発散,子育ての悩みの共有・・・などなど,目的は様々だと思いますが,そもそも女性は喋らないと生きていけない動物。親父の会の飲み会とは全く違った雰囲気なのかもしれません。中身は参加していないので何とも言えませんので,みなさんコメントの方宜しくお願いします。

mother1.JPG子どもの迎えを兼ねて取材をさせてもらおうと保育園に着くと,別件でさわちゃんから呼び止められました。すると胸にはお茶会用のネームプレートが揺れていました。陽だまり歴が浅い母ちゃんや,普段あまり交流がない者同士の円滑なコミュニケーションを図るためのツールになりますね。せっかくだったら,プレートの裏に子どもの写真などを貼っておくともっといいのではと思いました。ついでに,夫への不満も書いときます?

mother3.JPG会が始まる前の風景ですが,とにかく喋る,喋る。「女はうんうんと言って話を聴いてもらだけでいいの!」と,いつも妻に叱られますが,このような風景を遠目で観ているとうなずけます。

mother2.JPG今日は,土間ホールの利用方法について意見交換がなされたようですが,これはReとしても是非参考にしていきたいと考えています。話したりなかったり,今日のお茶会を踏まえて新たな提案等ございましたら,是非コメントしてくださいね。ハードを作るのは男が得意ですが,やはり感性豊かな女性によってソフトが充実されていくことが,民家保育園構想を発展させていくうえで欠かせません。これからも,このお茶会を盛り上げていただき,新しいママ達を引き込んでいって欲しいと思います。これは親父の会の課題でもあります。実践を重ねながら魅力を伝えていくしか方法はありませんので,とにかく「継続」がまずもって大切ですね。

mother4.JPG話はまったく違いますが,駐車場の垣根のところにコブナグサ(小鮒草)が生えています。これは黄八丈の黄色染色に使われる草です。カリヤスやキハダと並んで代表的な黄色染料です。その他にも,園庭やその周辺には様々な草木が自生しています。まずは大人がそんな観点をもてると,陽だまりが里山に移転してきた意味がより深く理解していただけるのではないでしょうか。夢組の後半の風呂敷生地は何で染めますかね・・・

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陽だまりの夏祭り2011

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夏過ぎて・・・という感じですが,どうしてもアップしておきたいのが今年の夏祭りです。新しい土地での門出となる神輿の練歩きは,新生陽だまりの新たな縁づくりとなる祭でした。そして,今年はチャリティコンサート実行委員会が模擬店をメイクし,全収益を陸前高田の保育園支援に充てるという特別な夏祭りでもありました。

神輿の出発の17時前。それまで降り続いていた雨が嘘のようにあがり,いざ出発!私は乳児組の方のバックアップに回りましたが,若獅子隊の軽快なお囃子を先頭に,子ども達が歯を食いしばって神輿を担ぐ姿は,世間一般的に親心として何もそこまでしなくても・・・という感があるのですが,そこは陽だまり流。最後の踏ん張りを引き出そうとする必至の保育が伝わってきます。そして,この日のために,ルート上にある全てのご家庭に保育士が会えるまで訪問していたことに頭が下がります。こんな努力が素晴らしい縁をもたらしてくれるのでしょう。そして,地域に陽だまり保育園が認知されていき,地域の縁側として発展していきたいという"Re"の思いを実現していくプロセスに,多くの皆さんに関わっていただきたい。

natufes1.JPGそして,お待ちかね模擬店タイム。土間ホールを開放し,思い思いに歓談・・・家が賑わうというに相応しい風景に温かさを感じました。写真だけを見ていると,ここはどこ?民家風ビアホール?って勘違いされそうなほど人の往来があり,旧高橋邸の隆盛を再現しているようでもあります。これからも,築200年の古材と私たちのシンボル「欅梁」のコラボレーション空間に,新たな歴史を重ねていきたいと思います。

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高根沢町産新米の本調査においても,放射性セシウムは「検出されず」という評価が出ました。農家はもちろんのこと,町民も一安心といったところでしょう。しかし,栃木県でも名物の「乳茸」(方言ではチタケ)から,高濃度汚染が報告されました。本件との県境に位置する棚倉町のチタケから,暫定基準の54倍の2万8千ベクレルの放射性セシウムが検出されました。また,日光の鹿肉,宮城県や福島県のイノシシ肉からも高濃度汚染が確認されています。野生キノコや獣肉は常食するものではありませんが,ポイントは人間の管理下にないものほど,今回の原発汚染の深刻さを物語っていると考えるべきところです。菌糸類は雑木林や松林などの腐葉土環境で成育します。そのような土壌環境には,放射性セシウムが表層に残りやすいため,高濃度に汚染されやすいという研究成果が,チェルノブイリ原発以降多数発表されています。ちょっと専門的な文章ですが,日本土壌肥料学会の「森林生態系における放射性セシウム(Cs)の動態とキノコへの移行」を読んでみてください。

titake.jpgこのように,里山の秋の恵みが享受できなくなると,今でも保全が大変な中山間地の荒廃が進む恐れもあります。このことは,単なる過疎問題の範疇ではなく,製造業だけに頼らない国家ビジョンを策定していく上で見過ごすことはできないと考えます。脱原発を唱えると,すかさず経団連関係が「産業の空洞化を招く!」といって過剰に反応します。しかし,これまで大企業は「ものづくり大国」という代名詞を捨てるかのように,生産拠点を海外に移転してきました。産業別労働人口をみても,今はサービス業が6割,製造業が3割,農林水産業が1割です。このような人の動きと,日本の資源を考えれば,トータルデザインができる人材育成から派生するサービス業の充実,そして高品質,高付加価値のある第1次産業の育成に力点を移すべきです。製造業は,今回の震災による部品供給で評価受けたように,総合的なサービス産業の元で,世界のハイテクをリードする「ものづくり」の技術を保存,発展させていくべきだと個人的に考えています。かつて,繊維産業が空洞化したのは何もエネルギー問題であったわけはありません。世界のファッションをリードするような総合的な服づくりができなかったからです。

里山を次世代に継承し,日本の多様な文化を伝えていきたいと考えている私には,今回の原発災害は本当に悔やみきれません。しかしながら,これまで54基も原発を建設してきた時の政府や国に反旗を振りかざしたかといえば,のうのうとその恩恵を受けてきました。その意味において,環境教育を推進している一大学人として子ども達に申し訳ないと痛感しています。先日,原発問題を考えるラジオ番組で,こんな発言をしている推進派がいました。「文明の利器の発達は技術的失敗を乗り越えて深化(進化)してきた面があり,今回の原発事故も同様に国民全体で乗り越えていかないとエネルギー技術の進歩はない・・・」と。原発も一技術ですので最もな意見ですが,その事故を乗り越えていく技術すら確立していない技術に適用すべきではないでしょう。今回の原発事故によって,学術界の問題も見えてきた一幕でした。御用学者 vs 反御用学者 みなさんはどちらを支持しますか?

sandpollution.jpg(出典:群馬大学早川由紀夫教授のブログ)

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(出典:文部科学省)
甚大な被害をもたらした台風12号・・・お亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げ,被災地の1日も早い復旧を願うばかりです。さて,お盆を過ぎると雨が降る度に秋が深まります。すっかり朝晩冷え込むようになりました。今年の夏は酷暑と梅雨が繰り返されたようで,気持ちいい夏晴れがありませんでした。このような夏の後に来る冬は本当にこたえます。とくに民家生活をしていると身体がそのように変わってくるものです。園の方でも薪置き場を造っているようですが,冬に備える準備を9月中には終らせないと・・・

さて,今年の大空組の藍は「五斗建」に挑戦しています。先週10日目にしてようやく華が咲きました。それから約1週間どうなったかと,夕方見に行きました。期待とは裏腹に華が咲いていない!!やはり寒すぎるのか?と急遽撹拌してみたら大丈夫でした。pHが少し高めなので発酵がおさえられている感がありますが,ブドウ糖を少し打って写真のように調整しました。大空の混ぜ方を一度みないと何ともですが,とにかく自分たちの藍瓶に愛着をもってもらいたいな〜と思います。紅がさしていないので,もう少し様子をみて染めていきたいと考えています。

ai11vatting.JPG話は変わりますが,トンボの目をじっくり観たことはありますか?家の中によくオニヤンマが迷い込んできます。昨夜も外に逃がそうとしたのですが適わず・・・今夜力つきて落ちてきました。行き絶え絶えの状態でしたので,我が家の神棚のような場所にそっと置いてやりました。久しぶりに間近で透き通った目を見つめていると,自分の心の奥まで覗き込まれているようで,「お前は?お前達人間は何をやっているのか?」と追求されているようでもあります。と同時に,自然界が作り出した「美」を感じずにはいられません。

dragonfly.JPG「いのち」あるもの必ず滅する日を迎えますが,その最後はさまざまです。人間の感傷的なエゴかもしれませんが,クモの巣にひっかかってもがき苦しんだ跡が残る様子を見ていると何とも哀れになります。でも,これも人間を含めた自然の掟であると考えるならば,人間が自然にかける負荷というものは罪以外の何者でもありません。原発事故後の議論もそうですが,人間に偏った考え方は極力排除していきたいものです。

節電の夏を終えて

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8月30日に,経済産業省は「電気事業法第27条に基づく電気の使用制限の緩和について」という通達を出しました。詳細はリンクを参照いただくとして,大口需要家に対する電力使用の抑制を解除するというものでした。この報道を聞いて皆さんの節電行為に変化がありましたか?それとも,今後もできるかぎりの節電をしていくというポリシーに揺らぎはないでしょうか。

この夏(6-8月)の東京電力管内の使用電力量のピークと最高気温をプロットした図を作成してみました。データの出所は電力量が東京電力,気温は気象庁です。企業に対する電力使用制限,個人への節電行動の呼びかけから,最大供給量(約5,000万kw)を上回ることはありませんでした。8月中旬に暑さが緩和されたことが功を奏し,その前後の猛暑日を分断したこともあり,何とか凌げたというところでしょう。

power1.jpg次に,最大使用電力量と最高気温の相関図を作って,相関係数を求めてみました。東京および宇都宮ともに高い相関があり,気温が高くなればなるほど電力使用は増すことがわかります(当たり前ですが)。しかし,図をよくみていただくと,30度を境にデータのバラツキが小さくなる傾向があります。真夏日や猛暑日が多くなってきた現在,30度以上になってきたときに,いかに節電を工夫できるかが鍵になってきます。

日本民家の工夫を例にとると,15時から16時くらいまではなるべく屋内を暖めないようにする。かつては建具が木製だったし,そもそも夏場は縁側は全開口することで風を通しました。しかし,最近は周囲のアスファルトやコンクリートの影響を受けて,気温以上に空気が温められてしまうので,家に入ってくる風そのものが家を温め,輻射熱を蓄積してしまい,夕方以降も家が冷えないという欠点があります。そこで大切なのが引き込む風の温度を下げる工夫です。グリーンカーテンやよしずがその役割を果たしますし,16時過ぎに打ち水をするとより効果的になります。そして何といっても身体を夏モードにすることです。夏場に太陽を浴びて汗をかいて代謝を上げることで,太陽の恵みが少なくなる冬を乗り越える免疫力を高めることができるのです。

power2.jpg野田新政権が発足しました。野田総理は就任会見の質疑のなかで原子力について次のように述べました。新規建設予定の原発に着いては凍結,使用限界を迎えた原発については順次廃炉とするが,電力不足の懸念から現在安全確認中の原発については,総合的な安全を評価した上で,関係自治体の協力を得て運転を再開していくと。再生エネルギー法案は可決されたものの,「脱原発」宣言は行わないという政権姿勢が明らかになりました。今回の福島から得た教訓は,原発の安全神話は存在しないという事実だったのではないでしょうか。だからこそ,私たちは「節電」を共通課題として取り組んできたのであって,単なる電源供給量の不足への対応だったわけではないと思います。いかに無駄を省くか,一瞬にして平常を奪ってしまう原発災害を二度と起こさないために,省エネルギー時代を目指してライフスタイルを省察する夏だったはずです。この夏の総括を家族で話し合って,そして日本が選択すべきエネルギー施策について真剣に考えていってもらいたいと願っています。

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