今年のぽかぽかまつりは,新天地で多くの縁を紡げますようにと,『わ』がテーマでした。「つながる輪 地域の環 日本伝統の和 ここからはじめよう 陽だまりわ〜るど」がサブテーマに掲げられていました。半年以上議論を重ねて,実行委員の皆さんの色々な思いが詰まったイベントになったのではと思います。
今回は全てが初の試みといってもいいくらい緊張感がありました。まずは,イベント会場が保育園と隣接する里山,そして地域のパートナーとしてのエコハウスという大きな空間を舞台としたことです。地域とのつながりを標榜する陽だまりのコンセプトを反映させたいという念から出て来た解だったのでしょう。そして,前夜祭を含めて二日間開催とし,くぐつさんの人形劇を3回設定して,より多くの皆様に日本の伝統をくぐつワールドで堪能してもらうという企画であったこと。前日に主催者側が観劇を終らせているので,当日はゆったりとした時間を過ごせたという声を多く聞きました。
今年のくぐつさんの演目は「したきりすずめ」ということで,入場口は雀のお宿をイメージした竹林で素敵な空間が用意されました。しばらくそのままにしておきたいと思うほどの演出でした。竹の切り出しからなので本当に大変だったでしょう。非日常性(ファンタジー)を用意すると,子どもはもちろん大人もわくわくできて,くぐつさんの世界に引き込まれていきます。
親父の会も今回はフル回転でした。夢基金の支援を受けて「森の中の秘密基地づくり」を9月から約3ヶ月間,伝統左官の技を通して日本建築の伝統,そして土や藁といった伝統素材に触れながら,子ども達と基地(遊具)を創っていくという事業でした。最後の土壁(荒壁)づくりを,ぽかぽかまつりの体験ブースとして用意してきました。独特の発酵臭も,現代の無臭文化に育つ子ども(大人も同じ)にとっては大変意味のあることだと思います。そして,発酵という自然作用を利用して適度な粘りをつくり,格子状の下地(竹小舞)に塗り付けていく。その感覚は何ともいえない触感で,塗っているととても気持ちが落ち着きます。ある意味,泥遊びに夢中になる子どもと同じ感覚なんだと思います。この企画が実現したのは,もちろん園舎の壁でお世話になった左匠白石博一氏の惜しみないご助力のおかげでした。11月は毎週陽だまりに通ってくださり,同じ子育て世代のパパでもある白石さんとしても大変なご迷惑をおかけしたなと思います。本当にありがとうございました。
そして,陽だまりにおける日本伝統の和といえば裕重さん率いる老人会の皆様。今年も元気にもちをついてくださいました。つきあがると同時に長蛇の列が出て,あっという間に完売していた模様です。餅米は今年も谷田部家(なおちゃん)のおばあちゃん特製の新米でした。それを,とても80歳とは思えない気が充満していて,でも気負いがない裕重さんがついてくださる。だからこそ,心も身体も温まるんでしょうね。まさに,日本の伝統といえるでしょう。
ゆかりの会「縁会」処は,卒園児達がお泊り会で練り上げた遊びを提供してくれました。それぞれ,元担任保育士と一緒に旧友と一日遊びまくる・・・本当に心底遊び込んだんでしょう。我が家の息子も元気あっぷむらで食事をしながら夢の中でした。卒園するとそういう機会がほとんどなくなるので,これも陽だまり20年保障の一環かなと親として心から感謝しています。
これ何だかわかります?昨年の小山基金「伝統左官による竃づくり」で造ったパン窯でピザを焼いているところです。昨年のワークショップに参加してくれた外部の子ども達にも連絡をとってお誘いしたところ,かなりのご家族がきてくださったようです。私は残念ながら食べられなかったのですが,皆さん口を揃えて美味しいと評判でした。親父の会の取組みが地域とつながるツールとなり,つながる輪を演出したブースの一つとなりました。
場所を森の中に移しましょう。12メートルの布を紅葉の美しい里山に張って,そこに5色の染料で染めていく里山染。引き染めの躍動感や色の重なりで生まれる偶然の色彩,大きなキャンパスの上に自由に着色する爽快感・・・これはやっていてとても心地よいものです。もとは,保育園の土間ホールの照明用の布を染めていただいた染色家の齋藤洋氏が始められた「野染め」ですが,私なりにアレンジして里山染として今回提供させていただきました。このワークショップの参加費用をチャリティコンサート実行委員会のチャリティ金として利用させていただきました。ご協力ありがとうございました。
その奥には,宇大生(生活環境論II受講者)が企画した「森のなかのトンネルづくり」の空間が広がっています。張り巡らされたバインダーロープに,竹の筒にペインティングを施して,抱っこをしてもらって思い思いにぶら下げていく。子どもの目線から見ると,いかにもトンネルができたような感じのする空間が創られていきます。来春まで,この空間は残しておきたいと考えていますので,ぜひ一度歩きながら里山を感じてもらいたいなと思います。
今回は裏メニューも用意されていました。白石さんが,大空の子ども達のために伝統左官技法である大津磨きを利用したピカ団子づくり。大空組ということでインド藍と白い土を使って,地球のようなイメージの素敵なピカ団子が出来上がっていきます。お昼休みの30分くらいですが,いや〜これが土?というくらい感動的な作品に仕上がりました。
もう一つは,竃の油煙仕上げワークショップ。将来,陽だまりにも本格的な竃を据え付ける予定(?)ですが,そのプレワークとして油煙を用いた仕上げを親父の会が体験しました。漆喰の黒が輝きはじめると,もう何とも言えない色合いになってきます。
家族でゆったりと過ごしてもらうために,12時半から13時半まではランチタイムが設定されていました。そして,初となる陽だまり定食(雑穀米,具だくさん味噌汁,秋刀魚の南蛮漬け,カボチャと大根のそぼろ煮,かんぴょうラスク)のみの提供スタイルで,和食を堪能するという企画でした。個人的に大変美味しかったですし,子どもの育ちを食から保障する陽だまりのコンセプトも反映されていて,とてもいいアイデアだと思います。そして,お腹も満たされてステージを楽しむ。ここでの主役はやはり,あすなろ太鼓「若獅子隊」でしょう。卒園児も多く所属する太鼓集団ですが,同じ時を過ごしたものがつながっていく一つの居場所として素晴らしいですし,和太鼓という伝統を通して成長していく子ども達が眩しく映ります。伝統は素晴らしいと言うことは容易いですが,それを継承していくには膨大なエネルギーが必要な時代となった今,保育から伝統を守っていく取組みは意義深いものです。
染め処として協力させていただいたブースですが,麻布に十二支を糊置きして,そこにアクリル絵の具を用いて染色していくワークショップを企画しました。10分程度で出来る簡単なWSですが,残念ながらあまり芳しくありませんでした。おそらく,着色していくということで年中以上でないとハードルが高かったのが主たる原因で,親子で基本動いているので,小さいお子さんがいらっしゃると大人も体験しずらいということがあったのでしょう。また,服や手が汚れるということで敬遠があったのかもしれません。実行委員の皆さんには本当に手間ひまかけていただいたので大変申し訳なく思っています。余った布は後日,チャリティーコンサート実行委員会で何らかの企画をして再利用したいと思います。そのときには,ご協力よろしくお願いします。
そして,いよいよフィナーレ。まずは,イルミネーション点灯式でも披露した,大空組の子どもと母ちゃんによる「海野わらしこ太鼓」が天高く鳴り響きました。
続いて,親父の会のロックソーラン。くぐつさんもおっしゃっていましたが,親父の会の存在がないとこの保育園はやっていけないレベルにまで到達していると思います。その背中に家庭をしょって,そして陽だまりを背負いながら成長していくんだと思います。だから,親父の会の親父は誰それのパパではなく,陽だまりの親父だというコンセプトをこれからも大切にしていきたいと思います。
最後は,100人ロックソーランということで,会場全体で踊り狂います!これが日本伝統の祭です。ここに至まで,今年は4回の練習日が設定され,親父の会が指導するかたちで練習を重ねてきました。見よう見まねで一体感を味わっての打ち上げとなりました。



今回は全てが初の試みといってもいいくらい緊張感がありました。まずは,イベント会場が保育園と隣接する里山,そして地域のパートナーとしてのエコハウスという大きな空間を舞台としたことです。地域とのつながりを標榜する陽だまりのコンセプトを反映させたいという念から出て来た解だったのでしょう。そして,前夜祭を含めて二日間開催とし,くぐつさんの人形劇を3回設定して,より多くの皆様に日本の伝統をくぐつワールドで堪能してもらうという企画であったこと。前日に主催者側が観劇を終らせているので,当日はゆったりとした時間を過ごせたという声を多く聞きました。
時間の都合で全ての写真を撮ることができませんでしたが,その他,あそび処として森の恵み処(クラフトアート体験),しゃぼん玉処,すくい処(紆余曲折あって最終的に金魚に落ち着きました)が風・虹・大空の保護者が提供してくださいました。子ども達にとって,どれも魅力的な体験ブースだったと思います。そして,パザー処,和処(手づくりの小物販売),ちづこの台処と盛りだくさんのご尽力をいただきました。また,共催をいただいたエコハウスの皆様に心よりお礼申し上げます。
実行委員会の皆さんはもとより,いろいろと考えるところが多いぽかぽかまつり。今年は皆さんの心中に何が遺りましたか?
私は09年に実行委員長をやらさせていただいて,本当によかったと今でも思っています。入園してたった2年目の保護者でしたが,実際に関わる事で陽だまりの履歴を知ることができ,そして自分ができることを自分自身に問うことができたからです。そして,今年のぱかぽかは私にとって特別な思いがありました。それは,移転準備委員会からの流れで,この新天地に陽だまりが定着していく第一歩だと考えていたからです。もちろん,チャリティコンサートや夏祭りといったイベントで陽だまりをアピールしてきましたが,ぽかぽかは保護者が主催するという意味で,「保育」を「創る」のは「親」そして「地域」という,陽だまりのコンセプトを実現していく一番重要な「祭」だと思っています。ですから,保育園を一番知っていることになる(なるべき)大空組の保護者が,保育園を率いていく役割を担うのだと理解しています。今回の実行委員会は,そのような大きな使命を背負っていたということで,本当に苦労が多かったと思います。心から皆さんでお疲れさまの拍手を贈りたいと思います。お疲れさまでした!
実行委員会の皆さんはもとより,いろいろと考えるところが多いぽかぽかまつり。今年は皆さんの心中に何が遺りましたか?
私は09年に実行委員長をやらさせていただいて,本当によかったと今でも思っています。入園してたった2年目の保護者でしたが,実際に関わる事で陽だまりの履歴を知ることができ,そして自分ができることを自分自身に問うことができたからです。そして,今年のぱかぽかは私にとって特別な思いがありました。それは,移転準備委員会からの流れで,この新天地に陽だまりが定着していく第一歩だと考えていたからです。もちろん,チャリティコンサートや夏祭りといったイベントで陽だまりをアピールしてきましたが,ぽかぽかは保護者が主催するという意味で,「保育」を「創る」のは「親」そして「地域」という,陽だまりのコンセプトを実現していく一番重要な「祭」だと思っています。ですから,保育園を一番知っていることになる(なるべき)大空組の保護者が,保育園を率いていく役割を担うのだと理解しています。今回の実行委員会は,そのような大きな使命を背負っていたということで,本当に苦労が多かったと思います。心から皆さんでお疲れさまの拍手を贈りたいと思います。お疲れさまでした!
